トークを展開する千原せいじ、浅越ゴエら
 お笑い芸人の千原せいじ、浅越ゴエ、田畑藤本が16日、俳優の辰巳琢郎、タレントの乾貴美子らと都内で開かれた放射性廃棄物の地層処分に関するイベントに登場した。

 千原と浅越がステージに登場するや否や、会場の照明がダウン。真っ暗になり、マイクが使えなくなった会場で、「どうなっているんだ。暗いと痴漢するくらいしかできへん」と慌てる2人。実はこれはイベントの演出で、電気が使えなくなった状況を体験してもらうためのもの。エネルギー自給率がたった4%の日本が安定的に確保できる原子力などのエネルギーを使用しなければどうなるかを認識するために仕組まれたアクシデントだ。

 会場に明りが戻ってほどなく、後輩芸人で放射性廃棄物の貯蔵管理センターがある青森県六ヶ所村を視察した田畑藤本が登場し、「ニッポンのエネルギー基礎講座」がスタートした。千原は東大卒の藤本に「学歴が鼻に着く。人生間違えとる。東大出てなんで吉本なん?うちの弟なんて中卒やで!」と弟のジュニアを引き合いに出す。浅越が「そういえば田畑も大卒だよね」と田畑に振ると、藤本は相方に対し、「東大を出た僕にとって、彼は中卒です」とバッサリ。

 温暖化の原因と言われている二酸化炭素の排出がなく、使用済み燃料を再利用できることから、世界で主流の発電方法となりつつある原子力。燃料の大部分をリサイクルできるが、一部は高レベル放射性廃棄物となり、安全に処理する必要があるため、地上より地震による揺れや地下水の動きがかなり小さく、安定した地中深くに埋める「地層処分」が最も適した処理法といわれている。

 4人は原子力エネルギーの専門家と共に、地層処分の安全性を確認する様々な実験に参加。高レベル放射性廃棄物はガラスに固められ、約20センチの鉄で覆われる。更に、べントナイトという水を通しにくい粘土でできた緩衝材で包んで地中に埋められるという。

 そのベントナイトが水の侵入を防げるかを試す実験では、藤本が砂状のベントナイトの上に水の入った透明のコップを、水がこぼれないように勢いよく逆さまにひっくり返して乗せ、ゆっくりと容器を持ち上げた。ベントナイトは水を吸って膨らみ、容器の蓋をして一滴の水もこぼさない。その状態で更に、ベントナイトの下から釘を刺したらどうなるかを確認。左右に振ってもやはり水が全く漏れ出ないことが判明すると「これはすごい!この実験でイベントの営業に回れるわ!」と声を上げた。

 イベントを通じて、放射性廃棄物の処理の必要性について痛感した4人。千原は、「どこかで誰かがせなあかんことなので、ちゃんと考えなきゃ、と思った」と語り、続けて浅越は「僕は知識が無かったので、地下ならいいからやっちゃえ!という考えで処分地探しを進めているのかと思っていた。説明を聞いて、地下は凄く安定していて、きちんと管理出来そうだと感じた。あまり人に知られてないけど、処分は身近な問題。1つの舞台照明からも廃棄物が生じているんだから」と感想を述べた。

 イベントには約200人が参加し、ステージで繰り広げられる様々な実験に見入っていた。日本では既に23,100本の放射性廃棄物を閉じ込めたガラス固化体が発生しており、溜まる一方だ。平成40年代後半を目途に処分施設を操業する計画だが、まだ処分地が決まっていない。

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原子力発電環境整備機構