辻詩音
 昨年11月にシングル「Candy kicks」でデビューを果たし、今年2月に続くセカンドシングル「Sky chord〜大人になる君へ〜」を発売した辻詩音(19)。7月9日よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送開始となるアニメ「東京マグニチュード8.0」のエンディングテーマ「M/elody」(8月5日発売)を手掛ける彼女が、10月より恵比寿ガーデンシネマ、新宿バルト9ほかにて全国ロードショーとなる小雪主演、森田芳光監督の映画「わたし出すわ」(発売未定)の主題歌「ほしいもの」を手掛けることが決定した。

 映画「わたし出すわ」は、「家族ゲーム」「間宮兄弟」「椿三十郎」など話題作を世に送り続ける森田芳光監督の「(ハル)」以来13年ぶりの完全オリジナル作品。常に時代の先を捉えてきた監督の今回のモチーフは「お金」の使い方。サブ・プライムローンに端を発した世界的経済不況の真っ只中に生きる我々に、「明日の幸せのつかみ方」のヒントを教えてくれる。

 森田監督の集大成的作品である本作に、単独初主演作品となる小雪ほか、黒谷友香、井坂俊哉、山中崇、小澤征悦、小池栄子、仲村トオルという実力派かつ豪華キャストが集結。主題歌「ほしいもの」は、映画に感銘を受けた辻詩音が本作品のために特別に書き下ろし、森田監督もその才能を絶賛している。

 辻詩音は「映画の主題歌を歌いたいというのをデビュー前からずっと言っていたので、夢がひとつ叶った!という感じでほんとに嬉しいです。曲を『書き下ろし』するというのは初めてでしたが、主人公の不器用さや人との繋がりを求めるところに共感したとき、一気にメロディーと言葉が溢れてきました。情報がたくさん溢れてる毎日だけど、本当に「ほしいもの」はすごくシンプルなものなん だ...と私自身が感じたことを歌にしています。私にとってすごく大好きな曲になりました☆この映画にであえたことに感謝しています!ぜひ聴いてみてください。」とコメント。主演の小雪も同曲について「この映画独特の世界観を最後にしっとりと仕上げるような素敵な曲だなと思いました。」と述べている。

 森田芳光監督は、辻詩音の起用理由について「提案を受けた数十アーティストの中で、彼女が持つ音色に存在感を感じ、辻さん自身が 書いた歌詞が(主人公の)摩耶に似ているとも思いました。そして、映画のラッシュを観て、映画から発想して曲を書き下ろしてくれ、映画主題歌 としていちばん良い出会いを得られました。『観客の皆さんがこうやって観てくれたらどんなに嬉しいだろう」と僕が思うように、まだ10代の彼女が映画から発想して曲を作ってくれて嬉しかった。大人の観客はもちろんまだ若い10代の方にも映画をこう 感じてもらえたら監督としてどんなに幸せかと思い、辻詩音さんを抜擢しました。」と述べている。

映画「わたし出すわ」ストーリー
「わたし出すわ」。突然帰郷した彼女の申し出に、つい受け取ってしまった大金─
山吹摩耶が、突然故郷に帰ってきた。
東京でどう稼いだのか、彼女は莫大な財を築いている。高校卒業以来何も変わっていない この街で、久々に同級生たちと再会する摩耶。そこで彼女は、彼らの「夢」や「希望」の 実現の為に、次々に「わたし、出すわ」と、大金を差し出すのだった。友人たちは、戸惑 いながらも、その大金を受け取ってしまうのだが─
誰もが考える「お金の使い方」を通して浮かび上がる人間性と人と人との関係性を描き出します。

出演:小雪  黒谷友香 井坂俊哉 山中崇 ・ 小澤征悦 小池栄子 ・ 仲村トオル
脚本・監督:森田芳光 『椿三十郎』『間宮兄弟』製作総指揮:豊島雅郎  プロデューサー:竹内伸治、三沢和子
2009年日本/製作:アスミック・エース エンタテインメント /製作プロダクション: セントラル・アーツ 
配給:アスミック・エース

辻詩音 - アーティスト情報
映画「わたし出すわ」

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