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 AIG全英女子オープンで米ツアー初優勝、日本女子7人目(8回目)のメジャー制覇を果たした桑木志帆(23=大和ハウス工業)が4日に英国から帰国し、都内で記者会見した。スポット参戦で快挙達成の23歳は年内は日本ツアーで戦い、来年から米ツアーに本格参戦することを改めて明言。「日本ツアー年間女王→28年ロサンゼルス五輪出場」の野望を明かした。14日開幕のNEC軽井沢72(長野・軽井沢72ゴルフ北C)が凱旋試合となる。

 長旅の疲れも見せず、桑木は笑顔で会見場に現れた。メジャー初制覇から1日半が経過し「ちょっとずつ実感が湧いてきた」と言う。周囲の反響は予想以上で「インスタのフォロワーが1万1000人増えてびっくりした」と目を丸くした。

 全英制覇で米ツアーの出場権を得たが「今年は日本でプレーする」。主戦場を移すのは来季。年内は初の年間女王を目指す。現在メルセデスランク1位で海外メジャー優勝の800ポイントが加算されれば独走態勢に入る。「今年始まる時は程遠いと思っていたけど、この優勝は自信になったし、女王を獲りにいきたい」と力を込めた。

 世界最高峰のツアーに挑む27年は「ルーキーイヤーなので不安もあるけど、どの試合も優勝を目指したい」とまずはツアー2勝目が目標。「全米女子オープンではトップで争えるゴルフをしたい」と日本人初のメジャー2冠にも意欲を示した。

 3日付の世界ランクで46位から自己最高の16位に浮上。ランク上位に出場権が付与される28年ロサンゼルス五輪出場も視界に入る。「30位くらいまで上がればいいと思っていたので16位は予想外。オリンピックは手が届かないと思っていた。アスリートが目指すところなのでオリンピックに出場したい」と4年に1度の大舞台も明確な目標に定めた。

 まつげエクステにカラフルなファッションは英国でも注目を集めた。「米ツアーに行くなら名前を覚えてもらいたいし、目立ちたい。これからもキラキラできるように頑張りたい」。今後も桑木らしさに磨きをかけ、独自のスタイルを貫いていく。

 【桑木に聞く】

 ――改めて振り返って優勝の要因は?

 「初日、2日目は長いパットが入った。一番はドライバーショット。バンカーがいっぱいある中で、4日間で2回しか入れなかったのが大きかった」

 ――印象に残るショット、場面は?

 「プレーオフ1ホール目の第3打は自分が思っているよりいい結果だった。正規の18番でグリーンに向かって歩く時の歓声が凄くて。歓声で包まれている感じは忘れられない」

 ――優勝を決めたボールはどこに。

 「向こうのジュニアが“欲しい”と言っていたので、投げちゃいました」

 ――家族には感謝の言葉を伝えたか。

 「会ったのがご飯を食べている時だったので“チャーハンちょうだい”と言いました(笑い)。LINEではお父さんから“忙しくなるけど体に気をつけて”と言われた」

 ――家族でお祝いする予定は。

 「みんなでショッピングに行きたいと話していたので、親に恩返しで何か買ってあげたい」

 ▽桑木の全英制覇VTR 最終日は首位と3打差の2位でスタート。4、5番の連続ボギーで後退も後半は流れを取り戻す。海風吹くリンクスを巧みに攻略。通算5アンダーでホールアウトしクラブハウスリーダーに。ヘンゼライト(ドイツ)とのプレーオフ(PO)1ホール目は第1打を右に曲げながら3打目勝負で1メートルにつけパーセーブ。PO2ホール目では完璧なショットをそろえ、振り切った。米ツアー初勝利をメジャーの舞台で飾り、優勝賞金150万ドル(約2億3700万円)を手にした。

 ▼ロサンゼルス五輪のゴルフ競技 会場はカリフォルニア州の名門リビエラCC。男女の個人戦と男女混合チーム戦を実施。出場人数は男女各60人。女子の出場選手は28年6月5日の五輪ランク(世界ランクを基に算出)で決定。ランク上位15位以内は各国最大4人、16位以下は各国1人を上限とする。5大陸ごとに出場資格を有する選手がいない場合は男女とも1枠が保証される。