ロシア企業騒動でイタリア代表監督就任が破談か ピルロ氏がSNSで初声明……「政治的な意味はない」「祖国への愛は仕事では決まらない」 ウクライナ侵攻後の国家間対立が背景に
イタリア代表監督就任が有力視されながら、一転して就任が困難な状況となったアンドレア・ピルロ氏が、自身のSNSを通じて初めて声明を発表した。
カルロ・アンチェロッティ氏、ジョゼップ・グアルディオラ氏が相次いで就任を断ったことで、ピルロ氏は新指揮官候補の本命に浮上。しかし、ロシアのブックメーカー「Fonbet」のグローバルアンバサダーを務めていたことや、今年5月にモスクワで関連イベントへ出席したことが大きな議論を呼び、就任への逆風となった。
声明の中でピルロ氏は、「ここ数日、私の名前とイタリア代表監督就任の可能性をめぐる議論を、とても悲しい気持ちで見ていた」と心境を吐露。「私は選手としても監督としても、常に各国の法律と契約を尊重してきた」と説明し、問題視されたスポンサー契約についても「UAEでの仕事の一環であり、純粋に商業的・スポーツ的な協力関係にすぎない」と強調した。
さらに、「この協力関係に政治的な意味を見いだすのは、私が持ってもいない信条を勝手に押し付けることだ」と反論。「パオロ・マルディーニ氏とレオナルド氏が示してくれた敬意と信頼に感謝したい」と、代表監督就任を後押ししてくれた2人への謝意も綴っている。
最後には、「イタリアへの愛は仕事によって決まるものではない。それは私の歴史であり、私のアイデンティティであり、これからも変わることはない」と締めくくった。
この声明は正式な辞退表明ではないものの、現時点で代表監督就任の可能性はきわめて低くなったと考えられているピルロ氏。イタリアサッカー連盟は新たな候補選びを迫られる可能性が高く、マルディーニ氏の今後の動向にも注目が集まっている。

