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 米大リーグで13年間プレーしたベテラン内野手ホセ・イグレシアス(36)が、ブロードウェーの人気ミュージカル「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」に出演することになった。スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が24日、伝えた。

 21年にエンゼルス大谷翔平とチームメートだったイグレシアスは昨季までパドレスでプレーも、今季はメジャー契約を得られず、約1カ月半前に突然ブロードウェーのプロデューサーから出演依頼を受けた。当初は「本当に相手を間違えていませんか?」と信じられなかったという。制作側によると、8月27日にニューヨークのジェラルド・ショーンフェルド劇場で初舞台を踏み、語り手役として6週間出演する予定。ブロードウェーに立つ初のラテン系メジャーリーガーになるという。

 イグレシアスは現役時代から音楽活動でも知られ、「カンデリータ」の名で活動。2024年には自身の楽曲「OMG」がメッツの快進撃を象徴する応援歌となり、試合後に本拠地シティ・フィールドでライブを披露して大きな話題となった。ただ、ブロードウェーは勝手が違う。「最初は本当に緊張し、眠れない夜もあった。プレーオフで相手エースと対戦する時のようなアドレナリンを感じた」と心境を明かした。舞台では「動きもセリフもすべて大きく表現しなければならない」と語り、演技指導を受けながら準備を進めているという。

 17歳でキューバを離れ、単身でメジャーリーガーを目指したイグレシアスは、「ハバナからカナダカナダからアメリカ、そして『OMG』を経てブロードウェーへ。言葉にすれば簡単だが、本当に多くのことを経験してきた」と自身の歩みを振り返った。メジャーでかなわなかった今季の夢は、新たな舞台で思いもよらない形で実を結ぶことになった。