記者会見する佐々木麟太郎選手(左)(19日、岩手県花巻市で)=後藤嘉信撮影

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 岩手県北上市出身で、米スタンフォード大の佐々木麟太郎選手(21)が選んだのはメジャーへの挑戦だった。

 花巻市内で19日に開いた記者会見で米大リーグ・マーリンズへの入団を表明し、「しっかり結果を出して地元に明るいニュースを届けたい」と決意を語った左の大砲。地元の恩師や花巻東高時代のチームメートからはエールが送られた。(福守鴻人、山森慶太)

 佐々木選手が記者会見場に選んだのは、花巻東高の先輩・菊池雄星投手(エンゼルス)が手がけた屋内野球施設。約50人の報道陣が集まる中、紺色のスーツ姿の佐々木選手は神妙な面持ちで現れた。

 佐々木選手は、今月の米大リーグ・ドラフト会議マーリンズから8巡目(全体235位)で指名を受けた。昨秋のプロ野球ドラフト会議で1位指名を受けたソフトバンクへの入団や大学残留の選択肢もある中、記者会見では「どのオファーも素晴らしく、最後の最後まで悩んだ」と苦悩を明かした。

 決め手となったのは、米国の厳しい環境に身を置きたいという強い思い。「失敗したかしなかったかではなく、挑戦したかしなかったかを選ぶ人生にしたい」と語った。

 記者会見を地元岩手で開いたことについては、「大きな決断をする際は、育ってきた地元でという気持ちがあった」。花巻東高の先輩には菊池投手や大谷翔平選手(ドジャース)がおり、「間違いなく今回の決断の中に2人の存在はあった」と明かした。

花巻東高のチームメートは「麟太郎らしいな」

 高校時代のチームメートで、青山学院大硬式野球部3年の北條慎治さん(21)は、米国の大学進学に続き前例のない道を選んだことを「麟太郎らしいな」と受け止めた。佐々木選手は高校時代、誰よりも練習に励みチームを引っ張る「心の支え」だった。「強みである打撃で大活躍してくれたらうれしい。失敗を恐れず頑張ってこい」と激励した。

 中学時代に所属した金ヶ崎リトルシニア(現・奥州リトルシニア)で監督を務めた大谷選手の父・徹さんは「大リーグの選手になることはうれしい。後悔のないように、長くプレーできる選手になってほしい」と期待した。

 高校時代にトレーナーとして支えた小菅智美さん(51)は「ここからがスタート。けがに気を付けて、持ち前のパワーで活躍してほしい」と願った。