【特集】ビッグジャンプで県勢初の快挙へ 陸上男子走り幅跳びでインターハイ優勝を目指す小川章介選手 悔しさをバネに…続けてきたこととは 秋田
夏のインターハイの特集です。
陸上の男子走り幅跳びで県勢初の優勝を目指す選手がいます。
大きな大会で結果を残せなかった悔しさをバネに自分自身と向き合い練習を重ねる姿を取材しました。
5月に行われた全県高校総体。
男子走り幅跳びで、湯沢高校3年の小川章介選手が187センチの長身を生かしたダイナミックな跳躍を見せました。
大会記録を上回る、自己ベストの7メートル32で優勝。
さらに自己ベストを更新して東北大会も制し、インターハイ出場を決めました。
小川章介選手
「(自分の持っている)記録的には上位だったんですけど、気持ちはチャレンジャーみたいな感じで、気楽に挑もうかなと思ってました」「自分の跳躍できれば優勝できるだろみたいな感じで臨んだんで、優勝してちょっとホッとしたって感じですね」
同級生はすでに引退し、残された3年生は小川選手だけ。
下級生が集まる前に一人でストレッチを始めました。
湯沢高校は、先生が考えた練習メニューにみんなで取り組むスタイルではありません。
ウォーミングアップからメインの練習まで、選手自身で考えたメニューをそれぞれがこなしています。
この自主性を支えているのものがあります。
記者
「そのノートは?」
小川選手
「陸上のやつですね」
記者
「何書いてる?」
小川選手
「ドリルで意識するところとかメインで書いてますかね。自分の感覚だったりとかそれをうまく言語化して言葉でまとめて、あんま上手く 書けてないですけど」「きょうのドリルの動きやった中での自分自身の感覚とよかった時の感覚と悪かった時の感覚比較して、もうちょっとここをこうしたほうがいいんじゃないかみたいな比較しながらやってます」
中学時代は、硬式野球のクラブチームにも所属していた小川選手。
チームの方針で練習の反省などをノートに書いて提出していたといいます。
その“練習ノート”を陸上でも書き始めたのは、ある大会がきっかけでした。
小川選手インタ
「高1の10月に出させてもらった国体(国民スポーツ大会)で負けてから、負けた次の日から書き始めました」「初めての全国大会だったんですけど、そこで全く歯が立たなくて、このまま今のままで続けてったらこのままで終わるなって思ったので、そこから何か変えなきゃなって思って」「いかに最初の3本で記録を出すかっていうのが大事なので、そこの3本以内でいかに記録を出すための修正力ってのはこのノートで整理したうえで言語化したことが生きてるんじゃないかって思います」
“練習ノート”は、1年9か月で6冊に。
オフシーズンは体の動きに関する知識を取り入れたり、シーズン中は自分へのメッセージを書いたりしてとことん自分と向き合い続けてきました。
伊藤淳先生
「(国民スポーツ大会で)3回ファールしたあとからノートをつけて、先生が言った悪口を書いてますって、な。フフフ。 『はい』ってコイツ、流せるようになったんすよ、フフフ。な、章介な」
小川選手を入学時から見守ってきた顧問の伊藤淳先生は、その自主性と自己分析力を高く評価しています。
伊藤先生
「手抜く気なればいくらでも抜けるんですよ、やる気なければ別に、ただ何のためにやってるかって速くなりたいんだったら研究するでしょうし、ね。」
記者
「小川選手は3年間そういうところが顕著だった?」
伊藤先生
「じゃないすかね、はい、だから 持ってるものが違うすって(笑)、 ポルシェはポルシェです、ベンツはベンツ」
伊藤先生が太鼓判を押すもう1つの武器、それがスピードです。
もともとは短距離種目が専門で、100メートルの自己ベストは10秒93。
県内でもトップレベルのスピードを誇ります。
元バスケットボール部、33歳のカメラマンが並走して撮影を試みますが・・・
この加速力が、走り幅跳びの助走にも生かされています。
今月3日。
大学生や一般の選手も出場する国スポの予選を兼ねた大会が秋田市で開かれました。
テスト期間真っ只中でほとんど練習が積めなかったという小川選手は、インターハイに向けた調整の場として出場しました。
練習不足でスピードが落ちていることを考慮し、助走距離を2メートル短くして臨んだ1本目。
うまく助走リズムが作れず、ファウルに。
それでも。
2本目以降に修正し、7メートルを超えるジャンプで社会人選手に次ぐ2位に。
ノートで磨いてきた修正力を発揮することができました。
小川選手
「1本目は自分の跳躍ができなかったんですけど、そこから2・3・4・5・6(本目)と修正しながら、最終的に7メートル12で、その試合のベスト出して終われたのはよかったのかなと思います」「優勝争いしていきたいってのはあるんですけど、やっぱそこは自分の跳躍をしたうえでの結果だったりとか記録なのかなと思うので、まずは自分自身の跳躍っていうのを6本しっかりした上で、優勝争い、優勝目指していきたいなって思います」
最初で最後のインターハイ。
自分自身と向き合い磨き上げてきた技術で、県勢初の優勝を目指します。
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小川選手が出場する、インターハイ陸上競技・男子走り幅跳びは、今月31日に滋賀県で行われます。
大舞台でのビッグジャンプ、そして県勢初の快挙を期待しています。
※7月16日午後6時15分のABS news every.でお伝えします
