『オデュッセイア』で物議の現代アメリカ英語、ノーランが説明「観客が触れやすい、原作を知らない人のための映画に」
ノーランは、「私は翻案が大好きです」と米の取材で語っている。「ホメロスやこの叙事詩について、何も知らない人たちのために、この映画を作りました。同時に、その世界に強い関心や愛情を抱いている人たちのためにも。誰にとっても通用するものにしなければなりません」
このことは、バットマンという長い歴史をもつスーパーヒーローの映画化に挑んだときにも通じるものだ。「『ダークナイト』3部作でも、キャラクターへの情熱を抱いている、コミックに詳しい方々のために、また人生で一度もコミックを開かない人たちのために映画を作りました」という。
「まったく別の話ではありません。原典の精神に忠実でありながら、何かを加えようとする。『オデュッセイア』が意味するものに関する、3,000年におよぶ文化的な議論に、少しだけ何かを加えようとするわけです。バットマンのときも、当時すでに75年というコミックの歴史があるなかで、キャラクターに少しだけ何かを加えようとした。それまでにあったものの上に築きあげつつ、後々まで記憶されるものにしたかったのです。」
『オデュッセイア』の翻案は、ノーランにとってもチャレンジだった。ホメロスを知る人には伝わるものを、よく知らない観客にも伝えなければならない。「映画として必要なものが、(原作の)叙事詩には含まれていない。そこは私たちの手で準備しなければいけなかった」という。「だんだんわかってきました。自分が叙事詩を体験したときの印象を伝えるには、多少の自由が必要で、変えなければいけないこともあるのだと」
映画『オデュッセイア』は2026年9月11日(金)全国公開。
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