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住宅街に現れ、わが物顔で歩き回るシカの群れ。奈良公園からやってきたとみられています。“神の使い”とも呼ばれる奈良公園のシカが、なぜ街中にいるのでしょうか。

■200頭以上のシカが街中に移動か

いま、奈良市で住民を悩ませているのが、街中に出没するシカ。住宅街にも群れで現れ、民家の植え込みをムシャムシャ。

近隣住民
「今年すごい増えた感じ。怖いですよね」「フンがすごい、迷惑です」

これらのシカ、どこからやってきたかというと…。

奈良の鹿愛護会・中西康博副会長
「奈良公園から外(街)へ出てる。数で言うと200頭以上」

200頭以上のシカが、奈良公園から街中に移動したとみられるというのです。

■車の往来を止め…田んぼでは稲を食われる被害も

奈良公園から2キロ以上離れたJR奈良駅付近の市街地で、空き地の草を食べる群れ。狭い路地や、車道で立ちふさがり車の往来を止める様子も。ツノで器用にポールを外し、空き地に入っていく姿もみられました。

奈良公園から3キロほど離れた田んぼでは、稲を食われる被害にもあっていました。

農家
「1頭がツノと口元が網に引っかかって、絡まって暴れていた。見守るように、10頭くらいが田んぼの中で止まって見ていた」

■公園から追い出されたシカが街中で繁殖か…愛護会は対策

なぜ、奈良公園のシカが街中に出て行くのか。

保護活動を続ける奈良の鹿愛護会は、今年、売り上げが過去最高水準となる見込みの「鹿せんべい」や、禁止されているお菓子などのエサやりで、公園内のシカが増えたことが要因だと指摘。

そのため、公園から追い出されたシカが街中で繁殖し始め、市街地のシカが増加したとみられるといいます。

奈良の鹿愛護会・中西康博副会長
「過密がどんどん進んだことによって、メスがメスを追い出すことになった」

こうした事態を受け、愛護会がとっている対策が、街に出没したシカを奈良公園に戻す“追い上げ”という取り組み。

しかし、何度追い払っても、再び街に戻ってきてしまう状況が続いています。

シカ、そして住民の安全を守るために、何ができるのか。愛護会も頭を悩ませています。