脳科学者の茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「小さな工夫をしよう」と題した動画を公開した。動画では、現在執筆中の書籍の進捗状況に触れつつ、日常における「小さな工夫(ハック)」の重要性について、自身の体験を交えて語っている。

冒頭、前日の動画を誤って一般公開してしまったことを笑顔で謝罪した茂木氏。話題は、音声プラットフォーム「Voicy」との同時収録で行われている現在の活動と、執筆が佳境に入っているという書籍『生きる』の制作秘話へと移る。出版社から急かされている状況の中、ただ机に向かうのではなく「関連することを自分で喋ってみて、その内容を基に書く」という新しいアプローチを試みていると明かした。喋りながら思考を整理することで予期せぬ展開が生まれるため、そのアイデアを本の執筆に直接フィードバックさせているという。

具体例として、「今日が人生最後の日だとしたら」というテーマで知られる、スティーブ・ジョブズ氏のスタンフォード大学での有名なスピーチを取り上げた際のエピソードを披露。実際に声に出して語ることで、頭の中だけでは生まれなかった新しい展開や気づきがあり、それが執筆に大いに役立っていると語った。また、英語での執筆など手元に集中すべき作業があるため、「朝の音声配信などをやめようか」と迷うこともあると吐露。しかし、「やめてしまうと多様性が失われる」として、活動の幅を狭めることへの危機感を示した。

そこで茂木氏は、既存のルーティンを維持しつつ、多忙な日々を乗り切るための「ほんの小さな工夫」を日常に取り入れることが大切だと強調した。「人生のハックで、うまくやると人生が1歩進む」と独自の視点を提示。最後には、視聴者に向けて「皆さんも毎日小さな工夫をやってみて。俺もポンコツだけど毎日小さな工夫をやってるから、頑張ろう」と気さくな言葉で温かいエールを送り、動画を締めくくった。

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