坂東玉三郎 8月歌舞伎座で地唄舞二題「ダメだったら払い戻ししてもらってもいいくらいのつもりではいる」覚悟示す
歌舞伎俳優の坂東玉三郎(76)が1日、都内で東京・歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」(2〜26日)の取材会を開いた。
玉三郎は第三部で地唄舞の二題「雪」と「残月」を披露する。
天明・寛政期に峰崎勾当が作曲した「雪」は恋に揺れ動く女心を描いた大曲で、「残月」は勾当が早世した娘をしのんで作られたとされる手事物の名曲。この二題の上演を重ねてきた玉三郎は「両方とも死生観というものがそばにある曲だと思います」と説明した。
歌舞伎座で「雪」は5年ぶり2度目、「残月」は初めてになる。
玉三郎は「歌舞伎座の大きい舞台で地唄二つというのもちょっと異色な感じがするんですけども、納涼歌舞伎ということでお許しいただければと思います」としつつ、「とはいうものの、いろんな方が歌舞伎で地唄舞、一題、二題、三題とかって踊っていらした、いい意味での空間作りができればと思っております。『雪』は冬のもの、『残月』は秋のもの。その風情を歌舞伎座で出せれば」と意気込み。
「これぐらいシンプルなもので、お客さまが見て良かったって思ってもらえることをするのが僕の−挑戦という言葉は使いたくないけども−いわば挑戦になるわけです。僕はもう、ダメだったら払い戻ししてもらってもいいくらいのつもりではいます。歌舞伎座のチケット代をとって、(観客が)たったこれだけのことをご覧になって、やっぱり来て良かったわねと思う、それが役者のするべきこと」と覚悟を示していた。

