材料調達から販売まで、家具産業を支える中欧班列 中国江西省

【新華社南昌7月1日】中国江西省贛州(かんしゅう)市南康区は中国最大級の家具製造拠点の一つで、「中国の木製家具の都」と呼ばれている。区内には家具メーカーや関連企業が1万社以上あり、50万人の従業員が働いている。2025年には家具産業クラスターの売上高が2900億元(1元=約24円)を超えた。
以前は主に海上輸送で欧州市場からの受注に対応している企業もあったが、輸送に45〜60日かかるため、顧客の納期ニーズを満たせないことが多々あった。15年に中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」の江西省発着便が開通すると、この状況は徐々に改善された。中国の革命老区(新中国成立以前の革命根拠地)で唯一の対外開放口岸(通関地)である贛州国際陸港(ランドポート)はこれまでに中欧班列を1805本運行しており、ユーラシアに広がる物流の大動脈を構築した。

同区では整備されたインフラと産業クラスターを基盤にますます多くの企業が開放の機会を共有しており、50余りの国・地域から木材を輸入し、100余りの国・地域へ家具を販売するという「木材を世界から仕入れ、家具を世界へ売る」構図が形作られている。
南昌鉄路物流センター贛州国際港営業部の葉樟南(よう・しょうなん)マネジャーは、「中欧班列により欧州産木材を国内に輸送する日数は12日へと大幅に短縮され、物流コストは2割近く下がった。地元家具企業の競争力が大きく高まっただけでなく、周辺省の企業も資源を共有できるようになり、地域を越えた産業協業が形作られた」と語った。

ユーラシア大陸を行き交う中欧班列は、貨物を運ぶだけでなく、中国の革命老区と「一帯一路」共同建設国との間で、経済協力を深める懸け橋の役割も果たしている。(記者/陳柱佐)




