都道府県庁所在地の最高路線価でトップの上昇率となった佐賀市のJR佐賀駅前(6月28日)=若杉和希撮影

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 国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2026年分(1月1日時点)の路線価を発表した。

 全国の平均変動率は前年比プラス2・9%となり、5年連続で上昇した。都道府県庁所在地の最高路線価は全都市でプラスか横ばいとなり、1991年分以来35年ぶりに、下落した都市がひとつもなかった。訪日客に人気の観光地や都市部の再開発地域を中心に大幅な上昇が目立つ。

 国税庁によると、都道府県庁所在地の最高路線価は44都市で前年比プラスとなった。佐賀市がプラス17・0%で最も高く、盛岡市が同13・0%、奈良市が同12・6%と続いた。横ばいの都市は前年は11都市あったが、26年分は3都市(青森、津、鳥取)にとどまり、下落した都市はなかった。

 都道府県単位では、36都道府県が前年比プラスで、東京が前年比プラス9・4%、沖縄が同6・6%、大阪が同5・1%など。富山、岐阜、香川の3県は横ばいだった、マイナスは8県で、和歌山がマイナス0・5%、新潟と徳島が同0・4%などとなった。

 全国の税務署別でみると、最高路線価の上昇率トップは3年連続で長野県白馬村(32・7%)となり、引き続きインバウンド需要が反映された。2位は長野県野沢温泉村(31・3%)、3位は北海道富良野市(28・0%)と観光地が続いた。

 一方、下落率が最も大きかったのは、2年連続で石川県輪島市の朝市通りで、前年比マイナス8・6%。下落幅は減ったものの、依然として24年の能登半島地震や豪雨災害の影響が残っているとみられる。

 地点ごとでは、全国で最も路線価が高かったのは東京都中央区銀座5の銀座中央通りの1平方メートルあたり5336万円で、41年連続で最高額となった。

 ◆路線価=全国の主要道路に面した1平方メートルあたりの土地評価額。国土交通省が公表する公示地価の8割が目安となる。今年の評価対象は約31万1000地点。