「もうパルマでプレーしないかもしれない」W杯で好セーブ連発の鈴木彩艶、クラブ専門サイトが今夏での“旅立ち”を予見「いずれにせよ――ありがとう、ザイオン」

日本は鈴木のビッグセーブに何度も助けられた(C)Getty Images
若き守護神は最後まで身体を張り続けた。
北中米ワールドカップ(W杯)で日本代表の正GKとしてピッチに立った鈴木彩艶は、全4試合にフル出場。現地時間6月29日の決勝トーナメント初戦、1-2で敗れたブラジル代表戦でも好セーブを連発した。
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中でも、日本が後半に入り同点に追いつかれた直後、ヴィニシウス・ジュニオールが放ったアウトサイドでのトリッキーなシュートに横っ飛びで食らいつき、わずかにコースを変え失点を防いだセービングは、鈴木のキーパーとしての反応の速さや高い技術が瞬時に発揮されたビッグプレー。試合終了間際で2失点目を喫したものの、鈴木のこれらのプレーが無ければ点差はさらに広がっていたはずだ。
日本がブラジルに敗れた直後より、話題となっているのはやはり最後の砦としてゴールマウスに立ち続けた鈴木のパフォーマンスだ。所属クラブであるパルマの専門サイト『SPORTPARMA』が鈴木のブラジル戦で見せた好セーブを伝えており、「反射神経に関しては、パルマ所属のアジア人GKはすでに世界有数のレベルにある。そのことを最も痛感したのはヴィニシウスだろう。同点からわずか2分後、決勝点になりかねなかったシュートをスズキが驚異的な反応でポストへはじき返し、ヴィニシウス自身も信じられないという表情を浮かべていた」と賛辞を綴っている。
また、試合中の各スタッツも列挙。「その後の約30分間、スズキのプレーは完璧だった。恐れることなくプレーし、2度の飛び出しと4度のハイボールキャッチ(決して得意とは言えないプレー)を成功させた。足元でも存在感を見せ、51回のボールタッチのうちミスは1回のみ」などと詳細を振り返っている。
さらに、大舞台の戦いを終えた守護神に対し、専門サイトならではとも言える目線でのエールも。同メディアは、「ワールドカップの舞台は閉じたが、その一方で移籍市場という新たな扉が開く」と説いた上で、今後を見通し、「今大会4試合で好パフォーマンス、いや極めて優れたプレーを見せたスズキは、もうカナダ・アメリカ・メキシコ大会でその姿を披露することはない。そして、このワールドカップを経てパルマでもプレーしないかもしれない」と訴える。
そして記事の最後には、「いずれにせよ――ありがとう、ザイオン」とも付け加えられている。
パルマ所属として2シーズンが過ぎた鈴木に向け、さまざまな意味が込められた感謝の声。自身初めてのW杯も経験した23歳は、新たな飛躍の瞬間が近づいているのかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

