日本も「言い訳の余地ない」と非難 中国メディアが惨敗のアジア勢を一喝! 元伊代表カンナバーロも訴え「残酷だと思う。全体の改善がいる」【W杯】

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ブラジルとの真っ向勝負で、屈した日本(C)Getty Images

アジア勢の苦闘を物語る結果

 サムラブルーの敗退が、アジア・サッカー界の厳しい現実を浮き彫りにした。

 現地時間6月29日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で、ブラジル代表と対戦した日本代表は1-2と敗北。29分に佐野海舟の鮮烈なミドルシュートで先制したが、防戦一方となった後半に2点を失って万事休す。今大会も決勝トーナメントでの「勝利」を手に出来なかった。

【動画】ブラジルの牙城を崩した佐野海舟のゴールをチェック

 残り時間が1分を切っていた後半アディショナルタイム5分に、劇的な逆転劇を許した日本。彼らの敗北によって、各国メディアフォーカスされているのが、アジア勢の惨敗ぶりだ。

 史上最多48か国が参戦する今大会に、アジア勢は過去最多となる9か国が出場した。だが、現時点で勝ち残っているのは、現地時間7月3日に行われるエジプト代表とのラウンド・オブ32に挑むオーストラリア代表のみ。全12組からなるグループリーグでは、カタール、サウジアラビア、ヨルダン、イラク、ウズベキスタンが最下位となるなど、9か国の合算した成績は28試合で3勝9分け16敗。日本でさえも、結果的に勝利したのは、グループ第2戦のチュニジア戦だけだった。

 各大陸の代表チームとの競争力に差が生じた感が否めない。アジア勢の苦闘を物語る結果に強い意見を発信したのは、中国メディア『捜狐』だ。

 韓国やイランなど計7か国が敗退したグループリーグ終了時にも「『我々は強い』という幻想は、打ち砕かれた」と論じていた同メディアは、「これは“アジア・サッカーの恥”と評すことができる。とくにグループリーグでの成績は惨憺たるものだった」と再強調。ブラジルとの真っ向勝負で敗れた日本の結果をふまえ、次のように続けた。

「アジア・サッカー界は世界との格差を直視し、謙虚に学ぶべきである。目先の結果だけでなくユース育成から着実に取り組み、技術を磨き、精神力を鍛え上げることこそが、世界のサッカー界で頭角を現すための唯一の正しい道である」

ウズベキスタンを率いて、W杯の舞台に舞い戻ったカンナバーロ氏(C)Getty Images

「大きな差を埋めるために努力を続けなければならない」

 さらに「日本も含めて結果は言い訳の余地すらない全面的な失敗に終わった」と続ける『捜狐』は、「ワールドカップの規模拡大と再編は、すべての国に新たな可能性を開いた。しかし、アジア勢は十分に活かすことができなかった」とも記している。

 そもそも母国代表が本大会に出場していない時点で、耳の痛い話であるはず。だが、アジア・サッカー界の未来を憂う同メディアは、元イタリア代表DFで、ウズベキスタン代表指揮官であるファビオ・カンナバーロ氏が、大会終了後に漏らした“本音”とも取れるコメントを紹介している。

「もちろん、我々の結果には失望しているし、残酷だとも思う。だが、同時に今大会の経験が、今後に向けた大きなモチベーションになると信じている。改善が必要なのはウズベキスタンだけではなく、アジア・サッカー全体だ。日本、オーストラリア、イランを除くすべてのチームが改善しなければならない」

 2006年のドイツ大会で、世界一となったイタリア代表を主将として支えたカンナバーロ氏。世界が何たるかを知るレジェンド指揮官の言葉には、妙な説得力がある。

 ウズベキスタンだけでなく、アジア全体に変革を求めたカンナバーロ監督の“訴え”を伝えた『捜狐』は、「アジア・サッカーは急速な発展を遂げている。そして各国の意識も高い。にもかかわらず、世界のトップレベルとの間には依然として隔たりがある。だからこそ、大きな差を埋めるために努力を続けなければならないのだ」と記した。

 果たして、激闘の北中米大会を受け、アジア勢の競争力はどう変わっていくのか。日本も大いに関係するであろう各国サッカー界の強化の行方を見守りたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]