長友佑都が今の心境を語った【写真:徳原隆元】

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「今すぐに答えを出せと言われたら『辞めるんだろうな』」

 北中米ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦、1-2で敗れたブラジル戦から一夜明けた現地時間6月30日、DF長友佑都が取材に応じた。

 5大会を経験したチームの精神的支柱は、自身の今後について「先のビジョンは全く今はない。4年間燃え続けてた炎は、消えてる状態なんで」と率直な胸の内を明かした。

 戦い方のフォーマットが整いグループを突破する力はついたものの、決勝トーナメントを勝ち上がるための「個の力」やしたたかさを痛感したという長友。「10回やって1回勝てるか、良くて2回勝てるかというレベルだった」と王国ブラジルとの差を受け止めた。長友自身、メンバー入りするも出場機会も増えず、強気な発言をして結果が伴わなかったことには「外の人間に対しては批判されるべきだと思う」と潔く語った。

「今すぐに答えを出せと言われたら、『辞めるんだろうな』という勢い」と自身の進退について言及した長友。前回大会直後とは違い、4年間の重みと一瞬で終わる呆気なさが釣り合わず、「4年後、目指すとは簡単には言えない感情に至っている」と複雑な心境を吐露した。それでも「自分にやれることはやったという悔いはない」と振り返り、能力のない自分が5大会を経験できたことは誇りだと語りつつ、「W杯は残酷だなと改めて思った。今はW杯に戻りたいと思わない」と噛み締めた。

 自身の結果にはシビアな視線を向ける一方で、共に戦ったチームメイトたちへ残したものには確かな手応えを感じている。10番を背負いながら泥臭く守備に奔走した堂安律や鎌田大地の心構え、さらに相馬勇紀、藤田譲瑠チマ、塩貝健人、中村敬斗といった若手選手たちのこの1ヶ月での大きな変化を目の当たりにした。チームのために尽くした魂が彼らに伝わったことを何よりも喜んだ。

「代表とはこうあるべきだというその部分に火をつけられたというのは、大きく日本サッカーに自分は貢献できたなと思う」。長友はそう語り、経験を還元する使命を果たせたことに誇りを示した。自身の胸の内で燃え続けていた炎は一度消えたかもしれない。しかし、その熱き魂は確実に次の世代へと伝染している。(FOOTBALL ZONE編集部)