宿題をしない娘に悩み、義母に協力をお願いしたら…さらなる問題が起きてイライラした母の話

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臨床心理士・公認心理師として精神科に勤務する2児の母で、白目をむきながら子育てに奮闘するママの姿をユーモアあふれる漫画にして Instagram や X で発信している漫画家・イラストレーターの白目みさえさん。現在、二世帯住宅で義父母と一緒に暮らしている白目さんは、迷惑に感じることもあるほどお世話好きで独自の価値観を持っている義母に悩まされることが多く、本連載ではそのエピソードとともに姑とうまく付き合うコツなどをお伝えしています。

今回は、白目さんが義母に困らされた話ではなく、宿題をやりたがらない娘たちと、それに歯がゆさやイライラを感じ、なんとか宿題をさせようと奮闘する白目さんのやり取りに巻き込まれた義母のエピソード。思ってもいなかった展開になったそうで……どんなやり取りが繰り広げられ、どんな結末を迎えたのか、詳細を綴っていただきました。

隙あらば宿題をサボろうとする娘たち

突然ですが私は小学生のとき、自慢ではありませんが「故意に宿題をやらなかったこと」がありませんでした。当時の小学校は「宿題はやってくるのが当たり前」の空気感が今よりも強かったと思います。

授業中、廊下に立たされるほどではなくても、やっていないことがわかると、先生から「どうしてできなかったの?」と全員の前で尋問が始まりました。やんちゃな男子などは「通学中にヤギに食べられた」とか「お父さんがビールをこぼして水浸しになった」など、よくわからない言い訳を披露してひと笑いをとることもありました。

引っ込み思案な私などは、そのようなパフォーマンスをできるタイプではなかったですし、そもそも「宿題をやらない」という選択肢はありませんでした。え? そうですよ? 私は引っ込み思案ですが、何か異論でも?(笑)

さて、そんな私の娘たちは、隙あらば宿題をサボろうとします。「忘れてた」「やってない」「まあいいか」みたいなことを平気で言います。私からしたら、ちょっと信じられない……意味がわからない……。私の中には「宿題をやらずに学校に行く」という選択肢がないので、なぜそんな平常心でいられるのか不思議でしょうがありません。

話を聞いてみるとどうやら、宿題ができていなくても学校で大して怒られることはなく、朝の会までの時間や休み時間にちゃちゃっと仕上げてしまえば終わるので、そこでやればいいと思っている様子。

学校の方針なのか、担任の先生個人の判断なのかは分かりませんが、今ってそんな感じなんですか? 娘もちゃちゃっと仕上がるなら家でやりなさいよ! 先生には「言い訳披露大会」をぜひやってもらいたいくらいです。

義母に協力をお願いし、ルールを新設

娘が低学年で学童に通っていた時期は、宿題を学童でやっていたのですが、少し大きくなって学童に行かなくなってからは、家で宿題をする習慣がないせいか、全くしなくなりました。

正確にいえば、私が仕事から帰ってくるまで宿題をせずにダラダラ過ごしているので、私が毎晩「はよやらんかい!」と雷を落とし、食事やお風呂と同時進行で宿題をやらせる、という日々が続いたんです。芋の皮むきしながら娘を机に向かわせ、音読を聞きながら入浴しました。自分から進んでやっといてくれよ、お願いだから。

というわけで、このやり方はあまりに大変なので、義母に協力をお願いし、「下校したらすぐに(二世帯住宅の)義母宅のリビングに直行し、宿題が終わるまで我が家のスペースには来ないこと」というルールを作ってみました。

帰宅後すぐ、ランドセルも背負ったまま義母宅に行けば、そのまま宿題をやってランドセルに入れ、宿題だけでなく忘れ物も防止できる一石二鳥の方法なのです。そのお願いに義母は快諾してくれて、なんともありがたい。

実際にやってみると、私が帰宅する時間には宿題が終わっているではありませんか!誇らしげに「終わってるよ」と宿題を見せてくる娘たち。「ばあちゃんに丸つけもしてもらった」と完璧な宿題を見せられ、「音読もしたよ」とドヤ顔で音読カードを提示されました。「これなら安心だ」と、私はそれから数日間、優雅に夜の時間を過ごすことができたのです。

ところがしばらく経ったある日。学校の担任の先生から電話がありました。

「最近、娘さんが宿題をやっていませんけれども?」

青天の霹靂でした。そんなはずはありません。毎日下校後はすぐに義母の家に入り浸っていると聞いています。この前見せてくれた宿題はなんだったの?

15時に下校したとすると、私が帰宅する18時まで3時間。それだけあれば宿題など終わるはず。それなのに義母宅で何をしてるの?人生ゲームでもしてた?

終わっていないどころか、ノートは真っ白

その日、帰宅した私は、すぐに娘たちに宿題を見せるように言いました。すると高速で目が泳ぎ、宿題の提出を渋る娘たち。「ちょっと今日先生がノートを返し忘れてて」「えっと……ばあちゃんちに置きっぱなしかな」おいおい、言い訳披露大会を開催するな! そして全然面白くありません! いいから宿題を出せ!

半ば強引に出させると、案の定宿題は終わっていませんでした。終わっていないどころではありません。ノートは真っ白。義母の家でやっていたのではないかと問い詰めると、不貞腐れた顔で「やってない」としか答えない娘たち。

そのまま娘たちを連れて義母のリビングへ行って事情を話すと、「ええ!宿題ないって言ってたわよ!」と言う義母。すぐさま私の眼光は鋭く娘たちに向きました。地獄の時間の始まりです。

話を聞くと、「今日は先生が宿題を出すのを忘れてた」「学校でやってきた」「今日は休みの前の日だからない」などの嘘をつきまくって義母を騙していたそう。義母も「最近の小学生は宿題が少ないのね。ゆとりなのね」と思っていたようです。お義母さん、どちらかというと私たち夫婦こそゆとり世代です。というか、普段私たち夫婦がなにか相談すると、大体反論から入られますのに、孫の言うことはすんなり受け入れて激甘ではございませんか?

まずは娘たちから義母を騙したことについて謝罪させました。私も「無理なことをお願いしてしまいました」と謝罪。騙したうちの子が悪いのはもちろんですが、もし怪しいと思っても、義母の立場からはあまり追及できないかもしれません。これは協力を依頼した私も悪かったなと反省しました。

次の手を考えなければ……と部屋を出ようとすると、「みさえちゃん!もう1回チャンスをちょうだい!」と声をかけてきた義母。騙そうとしたこちらが悪いので、申し訳なさを感じつつも、対策がすぐ思いつかなかったので、義母のご厚意に甘えてもう一度だけおまかせすることにしました。

義母には、怪しいと思ったら「嘘をついてもママにはバレちゃうよ」などと言ってもらうように伝え、娘たちにも「ばあちゃんに迷惑をかけるな。嘘つくな」としっかり忠告し、しばらく様子を見ることにしたのです。

「音読カードの宿題が出ておりません」

数日後、学校の担任の先生から電話がかかってきました。

「音読カードの宿題が出ておりません」

全然あかんやないか!

帰宅後、また義母を交えて確認すると、娘たちは「音読なんて1年生のやることだ」というようなもっともらしいことを伝えた上で、音読の宿題を無きものにしていた様子。お義母さん、うちの子がもちろん悪いのですが、騙されないでください。この前まで音読の宿題あったじゃないですか。

というわけで、このままでは義母と孫の信頼関係にヒビが入ってしまいそうなので、新しいルールを付け加えることにしました。義母宅で宿題をするのは今後も続けてもらいながら、私が娘たちのゲーム機を持って毎朝出勤し、私の帰宅後に宿題とゲーム機を交換するという約束にしたのです。

すると、さすがに娘たちも宿題をやるようになりました。帰ってもゲームができないので、もう宿題をやるしかないと判断したようです。

母は毎日ゲーム機を持って出勤する遊び人みたいになっておりますけど(苦笑)。職場でサボっていると思われたらどうしよう。でもこれで宿題を終わらせてくれるなら容易いものです。

その後、進級した娘たちは塾に通うようになり、「宿題ってしないと怒られるんや!」と塾で学び、学校の宿題も塾の宿題も進んでやるようになりました。

今回の宿題に限らず、子どもたちにやるべきことや正しいことを親が教えることは大前提で、大切なことですが、他の大人の言うことの方がよく聞く場合もあります。今回は塾の先生の教えがほんまに助かりました。ありがとうございました。

そして、孫に騙されまくりの義母でしたが、娘たちが高学年になる頃にはすっかり嘘を見抜いて叱ってくださるようにもなりました。「みさえちゃん!今日は怪しいから他のママさんに聞いた方がいいわ!」などのリークも添えて。お世話をおかけいたします。

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