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夏に向けて、大分県臼杵市の伝統泳法で日本一を目指す津久見市の高校生。受け継がれてきた伝統をつなぐ若き継承者の姿を追いました。

【写真を見る】女子高校生が全国13流派の日本泳法の中で全国2位 地元の伝統を継承する思いとは 大分

笑顔でラケットを振る津久見高校3年の重村瞳輝さん。学校生活ではソフトテニス部に所属する彼女にはもうひとつの顔があります。

(臼杵山内流遊泳クラブ・渡邉乾副会長)
「しっかりのしをとって。しっかり推進力をつけてのしをとる」

横向きで水に浮き、足のキック力で前に進む独特な泳ぎが特徴の臼杵山内流。江戸時代から受け継がれている古式泳法です。

8歳のころから教室に通う、重村さんは去年8月、全国から13流派の古式泳法が集い、泳ぎの美しさを競う全国大会に出場。18歳未満の部門で2位に輝きました。

(重村瞳輝さん)「最初は全国上位になることがなかなか想像することができなくて。率直な気持ちはやっぱりうれしかったんですけど、時間が経つにつれて1位を穫れなかった悔しさが芽生えてきました」

臼杵山内流とは? 「楽しさ知ってもらいたい」

山内流は元来、武士が水中で戦うために生み出したとされる武芸の一つ。臼杵市では、海で立ち泳ぎをしながら巨大な旗を振る正月の伝統行事でも知られています。

山内流の指導者だった母親の影響で伝統泳法への興味が芽生えた重村さん。全国大会では体を斜めに傾けたまま、ぶれずに泳ぐ美しいフォームが高く評価されました。

(臼杵山内流遊泳クラブ・渡邉乾副会長)
「彼女は非常に正確な足の運びができますので、自分の良いところをもう少し深めていけるともっと進歩するんじゃないかと思います」

臼杵山内流は現在、小学校2年生から50代までのおよそ40人が伝統泳法を学んでいます。若き後継者となる重村さんは、今年の日本一と文化の伝承を誓い、日々のトレーニングに励みます。

(重村瞳輝さん)
「今後の目標はやっぱり全国大会で1位。将来は自分が教える立場に立ってみんなに山内流の楽しさを知ってもらいたいです」