目標は優勝。森保監督はまず決勝T1回戦で王国ブラジル撃破に導けるか。(C)SOCCER DIGEST

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 アンチェロッティは、監督として史上初の欧州5大リーグ制覇を果たしたほか、最多5度のチャンピオンズリーグ優勝を達成。まさに稀代の名将だ。

 一方、日本代表を率いる57歳の森保一監督の主な獲得タイトルは、サンフレッチェ広島時代の3度のJ1制覇。実績、世界的な知名度は大きな差があるが、アンチェロッティ監督を凌ぐ点がある。それは現チームでの年月だ。

 森保監督は日本代表指揮官として2度目のW杯参戦であり、就任から約8年が経つのに対し、各国の名門クラブを渡り歩き、昨夏にキャリア30年目にして初めて代表監督に就いたアンチェロッティ監督は1年のみ。その差は大きい。
 
 日本サッカーを長く取材するブラジル人記者ジャーナリスト、チアゴ・ボンテンポ氏はこう語る。

「アンチェロッティは全てを優勝した監督。クラブレベルで史上最高の監督リストを作ったら、トップレベルになる。モリヤスはまだまだ比較対象にならない。でも、モリヤスは8年間同じチームを導いている。アンチェロッティはまだ1年間だけ。

 だから、モリヤスがそのアドバンテージを持っている。彼のチームの完成度の方が高い。だけどブラジルは少しずつ良くなっている。(今大会の)1試合目はいまいちで、(対戦相手の)モロッコの方が良かったけど、2試合目はちょっと良くなって、そして3試合目はとても良かった。ブラジルは段々良くなっている。日本戦でさらに良くなったら、日本にとってはやばいね(笑)」

 ちなみにアンチェロッティ監督は、北中米W杯出場国の監督の年俸ランキングでダントツ。イギリスのデータサイト『SalaryLeaks』によれば、950万ユーロ(約17億4800万円)を手にしている。それに対し、森保監督は29位の86万5000ユーロ(約1億6000万円)。実績、約11倍の年俸差を跳ね返せるか―。名将モリヤスの名を世界に轟かせる時だ。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「今の日本代表に入れるのはナカタだけ」それぞれの20年前と現メンバーを比較!ヴィニシウスは超豪華セレソンの中でも出られる?【ブラジル人記者の視点】

 森保ジャパンは現地6月29日、北中米W杯の決勝トーナメント1回戦で、ブラジル代表とヒューストン・スタジアムで対戦する。W杯での対戦は、2006年のドイツ大会(1−4で完敗)以来となる。

 20年前のセレソンメンバーはまさに圧巻。ロナウド、ロナウジーニョ、カカ、ロベルト・カルロス、カフーら豪華なタレントで溢れていた。

 今日は、ブランド力に少し陰りが見えるとはいえ、FWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)、DFマルキーニョス(パリ・サンジェルマン)、GKアリソン・ベッカー(リバプール)など、各ポジションの選手がビッグクラブで中心を担う精鋭揃いだ。

 そして最もビッグネームと言えるのが、カルロ・アンチェロッティ監督である。67歳のイタリア人指揮官で、その実績は凄まじい。主な獲得タイトルは以下の通りだ。
 
【ミラン】
セリエA(2003-04)
チャンピオンズリーグ(2002-03、2006-07)
クラブW杯(2007)

【チェルシー】
プレミアリーグ(2009-10)

【パリ・サンジェルマン】
リーグ・アン(2012-13)

【レアル・マドリー/計二期】
ラ・リーガ(2021-2022、2023-2024)
チャンピオンズリーグ(2013-14、2021-22、2023-24)
クラブW杯(2014、2022)

【バイエルン・ミュンヘン】
ブンデスリーガ(2016-2017)