県議会6月定例会・論戦を振り返る 担当記者がポイント解説【徳島】
(森本アナウンサー)
「ここからは、県政担当の大江記者とお伝えします」
「県議会6月定例会は、本会議や常任委員会が終わり、終盤に入っています」
「ここまでの議論を振り返ってどう見ていますか?」
(記者)
「大きくわけて3つの論点があります」
「1つ目は、ホール展中止の問題です。本会議で質問に立った8人のうち3人が、この問題を取り上げました」
「2つ目は、就任から3年を迎えた、後藤田知事の政治姿勢や県政運営」
「そして3つ目が、物価高対策をはじめとする県政の諸課題についてです」
「まず、ホール展の問題です」
建築家・石上純也さんが設計した県立ホールの旧計画をテーマにした展覧会が、万代ふ頭で開催される予定でしたが、県の意向を受け中止となりました。
議会では、どんな議論がありましたか?
(記者)
「県側はこれまでと同じ説明を繰り返し、議論は平行線となっています。まずはこちらをご覧ください」
(県議会自民党・嘉見博之 議員)
「展覧会について、県が中止要請した根拠は?」
( 後藤田 知事)
「主催者のホームページでは開催目的が、一度立ち止まり、協定が継続しているホール計画を含め、考える機会を設けるべきということが確認されるとともに、万代中央ふ頭の活性化に関することが一切含まれていないこと」
(自民党県民会議・立川了大 議員)
「表現の自由を侵害するとして禁じられている、表現の内容規制そのものではないか」
(県土整備部・神原聡 部長)
「今回の展覧会を否定したり、作品の発表の制限や阻んだものではなく、表現の内容規制を意図したものではない」
(新しい県政を創る会・仁木啓人 議員)
「報道にあるような主催者メンバーに、圧力にとられる言葉を知事は発していないのか」
(後藤田 知事)
「私が主催者メンバーへの圧力と捉えられる言葉を発した認識はありません」
(記者)
「まとめると次の通りです」
「万代ふ頭は規制を緩和をしてまちづくりをしていて、展覧会はにぎわいづくりにそぐわないと判断した」
「後藤田知事の指示ではなく、ボトムアップで判断した。中止要請の根拠については、倉庫利用書と交わした覚書にあること」
「展覧会の内容を否定するものではなく、表現の自由を侵害するものではないということです」
(森本アナウンサー)
「そもそも県の対応が問われるべき問題ですが、圧力をかけたのか否か、後藤田知事の政治姿勢があらためて注目されました」
(記者)
「県によりますと、覚書に基づいて中止要請をしたのは、今回のホール展が初めてです」
「つまり、明確なルールがない中で、県が『そぐわない』と判断し、中止を求めたことになります」
「今後新たなルールを作るとしていますが、県には県民が納得できる説明が求められています」
(森本アナウンサー)
「そして、就任から3年を終えた後藤田知事の県政評価については、どんな議論がありましたか?」
(記者)
「政策そのものだけでなく、知事の政治姿勢を問う声があがりました」
「なかでも最大会派・自民党県議会の嘉見博之議員が、知事に苦言を呈する場面がありました」
( 県議会自民党・嘉見博之 議員)
「知事は自分の思いと異なる意見に対し、時折、相手を言い負かそうという言葉を畳みかけることがある」
「知事という権力を持つ立場にあるだけに、謙虚さを忘れず、相手が委縮してしまわないように十分に気を配る必要がある」
「反射的な言動を控え、もっといろんな気持ちに心を配って発言してほしい」
(後藤田 知事)
「まだまだ足らない点がたくさんありますので、一層の努力をして参りたい」
(森本アナウンサー)
「嘉見議員の指摘は、ホール展の問題にもつながっているようにも思えます」
「そして、県政の諸課題についてはどうでしょうか」
(記者)
「新しい動きとしては、部活動の移動の安全確保があります」
「福島県の磐越道で起きた事故を受け、全国高校総体を控える中、部活動の移動について」
「安全対策を強化するため、県は緊急の補正予算を組んで対応する方針です」
(森本アナウンサー)
「徳島県議会は来週特別委員会が行われたあと、7月3日に閉会日を迎えます。ここまで大江記者とお伝えしました」
