不耕起有機栽培の大麦を使ったコーヒー製造に取り組む鈴木代表(北海道浦幌町で)

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北海道浦幌町のRIKKA

 北海道浦幌町で不耕起有機栽培を手がけるRIKKAは、大麦の麦芽を焙煎(ばいせん)したコーヒーの商品化を進めている。クラウドファンディングで資金を募り、今秋に発売を予定。ノンカフェインで子どもから大人まで楽しめるコーヒーを通じて、環境にも農業経営にも優しい不耕起栽培を地域内外に発信する。

 不耕起栽培は「環境再生型(リジェネラティブ)農業」の一つ。同社は土中の微生物や自然の循環を壊さない農法として、普及に取り組む。50アールで自社栽培する他、町内の農家に実践を提案。育てるのは大麦で、自社でビール醸造も手がける。

 同じ大麦を使った商品として、モルト(麦芽)コーヒーに着目。鈴木將之代表は「不耕起による大麦生産を拡大していく上で、新しい販路を築こうと考えた。麦芽特有の甘味を楽しめ、子どもや妊娠中の女性も安心して味わえる」と話す。

 焙煎機や電動ミルなど機材の資金を確保しようと、クラウドファンディングを実施。5月末までに、136人から目標を上回る160万円の支援が集まった。商品完成は秋を予定。10月末に、モルトコーヒーのドリップバッグと自社製造の「テロワールビール」のセットなどを、返礼品として届ける。

 「気象変動や肥料高騰もあり、今の農業のやり方で続けていけるのか、不安を抱く農家は多い」と鈴木代表。浦幌町は4月、十勝では初となる「オーガニックビレッジ宣言」を実施した。機運の高まりを捉え、環境配慮や農業経営を見直す不耕起栽培の普及に力を入れていく。

(橋本陽平)

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