SixTONES 松村北斗×藤井道人は納得の組み合わせ “常連”横浜流星との初共演にも期待大
10月9日に公開される映画『汝、星のごとく』にSixTONESの松村北斗が出演することが発表された。横浜流星と広瀬すずがW主演を務める本作は、2023年の本屋大賞を受賞した凪良ゆうのベストセラー小説を原作に、映画『余命10年』(2022年)や『正体』(2024年)で知られる藤井道人監督がメガホンを取った作品。松村にとっては藤井監督との初タッグとなる。
参考:SixTONES 松村北斗、『汝、星のごとく』で藤井道人と初タッグ 中村アン&濱田岳も出演
松村といえば、7月期の土曜ドラマ『告白-25年目の秘密-』(日本テレビ系)で主演を務め、9月4日に公開されるベストセラー作家・東野圭吾の小説が原作となった映画『白鳥とコウモリ』で今田美桜とともにW主演を飾っている。これほどまでに短いスパンで立て続けに話題枠へと出演を重ねていることからも、彼が今、俳優として映像作品に強く求められていることがわかる。どんな物語のトーンにも馴染む朴訥とした佇まいと、それでも決して埋没することのない稀有な存在感。そして、どこか暗い影を帯びたキャラクターを演じる松村には、自然と目が離せなくなる魅力がある。
2024年に公開された映画『夜明けのすべて』でその繊細な芝居が高く評価されると、2025年は映画『ファーストキス 1ST KISS』と『秒速5センチメートル』というその年を代表するヒット作に続けて出演。前者では主演の松たか子とともに夫婦の初々しい出会いと、15年という歳月が流れた2人の関係性を線で結び、後者では幼い頃の色褪せない初恋の記憶を抱きしめて生き続ける青年・遠野貴樹の孤独と寂しさを体現する。松村はそれぞれの作品で第49回日本アカデミー賞優秀助演男優賞と優秀主演男優賞を獲得し、自身が任された役割にかかわらず輝きを放つことを証明してみせた。
さらに、Netflixシリーズ『九条の大罪』で演じた居候弁護士の烏丸は、主人公の九条(柳楽優弥)とはバディとなる役柄で、反社会的な組織に所属する人間の依頼を受け持つ彼に対して、疑問と複雑な感情を持つキャラクターだった。感情を表には出さず、表情もほとんど変わらない難しい役柄ではあったものの、静かな迫力と冷静に心の内でメラメラと炎を灯す姿は、松村の新たな一面を垣間見たようだった。
これまで三宅唱、塚原あゆ子、土井裕泰といった錚々たる顔ぶれが並ぶ現場に参加してきた松村だが、藤井組には初参加。なぜか初タッグとは思えないほどしっくりくる組み合わせで、その親和性の高さを実感する。
藤井監督は映像コンテンツを制作するクリエイティブ集団「BABEL LABEL」を立ち上げ、『オー!ファーザー』(2014年)で商業映画監督デビューを果たすと、2019年に監督を務めた『新聞記者』が第43回日本アカデミー賞の最優秀作品賞を獲得。そして、第48回日本アカデミー賞の最優秀監督賞を受賞した映画『正体』は、主演を務めた横浜流星をはじめとして、多くのキャストが各賞にノミネートされた。
染井為人の原作小説のエッセンスを物語に落とし込み、凶悪事件の犯人として追われる青年とさまざまな状況下で交わる登場人物たちが描かれる群像劇のなかで、思い思いの内情を秘めたキャラクターを演じる役者たちの表情を引き出していく。また、本作で主演を務めた横浜は、藤井監督とは何度もタッグを組んだ盟友とも呼べる間柄。2人の綿密な関係性によって生まれた個性や色は、きっと『汝、星のごとく』でも観られるはずだ。
そして、大規模なスケール感が特徴的なNetflix作品でも、その才能は躍動する。長澤まさみが主演を務めた『パレード』(2024年)では、死者たちが集う世界で心残りを抱える登場人物たちの揺れ動く心情を巧みに描写する。タイトルにもある“パレード”のシーンは、死者たちがランタンを持って満月の晩に練り歩く、幻想的な映像が印象的だった。
そして、2025年の配信ドラマの中でも、特に大きな話題を集めたNetflixシリーズ『イクサガミ』も藤井監督作品。主演の岡田准一がプロデューサーを務め、細部までこだわり抜かれたアクションシーンは世界にまで轟き、国内外を問わず絶大なインパクトを残した。
死闘とも呼ぶべき血生臭い戦いが幾度も描かれた『イクサガミ』とは打って変わり、『汝、星のごとく』では風光明媚な瀬戸内の島を舞台に、2人の男女の15年にもわたるラブストーリーが描かれる。「オファーをいただき久住尚人と出会った時点で、僕は彼を放っておいてはいけないと直感していました。それくらい彼は愛されなければならない。僕がそうしてあげたいと本を読みながら強く思いました」(※)と語っていた松村。横浜が演じる青埜櫂の運命を大きく変えるキャラクターである久住と、彼がどのように向き合ったのか。そして、切実な思いが充満する物語を、藤井監督がどのように映画で表現するのか。本作の公開が早くも待ち遠しい。
参照※ https://realsound.jp/movie/2026/06/post-2438248.html(文=ばやし)
