橋上監督代行「何もしない」采配で巨人急上昇…阿部前監督の不評練習メニューが消えて「皆のびのびと野球ができるようになった」
交流戦開幕直前の5月25日、阿部慎之助監督(47)が娘への暴行容疑で逮捕され、シーズン中に辞任する前代未聞の事態に陥った巨人。
オフェンスチーフコーチだった橋上秀樹(60)を監督代行に立て、混乱状態のまま交流戦に突入したが、7勝3敗2分け(6月8日現在)とセのチームではトップの勝利を挙げ、唯一貯金を稼いでいる。

現役時はヤクルト→日ハム→阪神の橋上監督代行
ベテラン起用法が冴え渡る
「長嶋茂雄終身名誉監督の一周忌にあたる6月3日のメモリアルデーには3点を追う8回に丸佳浩の代打逆転満塁ホームランが飛び出し勝利するなど、橋上監督代行のベテラン起用法も的中しています。
坂本勇人や丸といった実績のあるベテランは若手を休ませるために1カードに1回のペースでスタメン起用。それ以外は経験値が求められる終盤の代打起用と方針が明確です。今季から加入のベテラン則本昂大も阿部監督退任後に初白星を挙げました」(スポーツ紙巨人担当記者)
他にも交流戦から一番に固定されている泉口友汰(27)は3日から7日まで5試合連続安打を放ち、井上温大(25)は5日のロッテ戦でプロ初完投。
皮肉にも阿部前監督がいなくなってチーム状態は急上昇しているのだ。その理由は?
「皆のびのびと野球ができるようになった」
「パワハラ体質の阿部前監督がいなくなって、皆のびのびと野球ができるようになった。橋上さんはいい意味で『何もしない』。選手の自主性を重んじる野球が今のところは機能している。
阿部監督時代に選手から不評を買っていた練習メニューがあります。ティー打撃の時にバットを振り切った姿勢をキープして下半身を沈みこませていく、というものです。阿部さんは『下半身強化のため』と言っていましたが、ただキツいだけ。このメニューをやってバッティングが良くなった選手を見たことがない。
橋上さんになってこの練習法が消え、野手は本当に喜んでいます」(同前)
選手のモチベーションを上げ、混乱するチームを上向かせた橋上。現役時代は巨人在籍経験がなく、いわゆる「外様」の人物が一軍の指揮を執るのは、1936年に就任した藤本定義以来90年ぶりのこと。
橋上は2000年に阪神で引退。引退後は甲子園球場近くのゴルフショップの経営者として店先に立つなど接客にも携わった。橋上を知るテレビ関係者の話。
「橋上さんは『接客の経験がコーチをやる上でとても大きかった』と話していた。どうすれば店の商品に興味を持ってもらえるかを真剣に考えたことが指導法にもつながったと。『自分の知識や理論をいかに監督や選手に売り込んでいくかも同じだよ』と言っていました」
少なくとも前監督のような押し売りはなさそうだ。
