ヘディング1回でも脳に影響 血液マーカーに「損傷のサイン」サッカーにはらむ危険 衝撃の研究結果
サッカーのヘディングが脳に与える影響について、衝撃的な研究結果が発表された。試合中にヘディングを行ったアマチュア選手において、脳損傷や認知症に関連する血中タンパク質が一時的に上昇することが明らかとなった。この憂慮すべき発見により、繰り返されるヘディングがもたらす長期的な影響への懸念が再燃している。
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アムステルダム大学医療センター(Amsterdam UMC)の専門家らは、11試合にわたる302人以上のアマチュア選手を調査。試合前後に血液サンプルを採取するとともに、映像記録を用いて選手がヘディングをした正確な頻度を追跡した。その結果、ヘディングを行った選手は行わなかった選手と比較して、「p―tau217」と「S100B」という2つの主要なバイオマーカーのレベルが高くなることが判明した。
「p―tau217」はアルツハイマー病に見られる特徴的な脳の変化と関連し、症状が現れる数年前に認知機能の低下を予測できる指標だ。一方、「S100B」は脳組織の損傷や神経変性、認知機能の低下を追跡するために用いられる。特にヘディングの頻度が高い選手やゴールキーパーのロングキックなど長距離からのボールをヘディングした選手ほど、この数値の変化が顕著だった。
数値は1~2日以内に正常に戻るものの、科学者らはこの結果を軽視すべきではないと警鐘を鳴らす。研究の筆頭著者であるヨルト・ヴィーバーバーグ氏は、「この研究が脳への恒久的な損傷について何を示しているのかは、まだ明確ではありません。私たちが観察しているのは、本質的に損傷による『塵の雲』のようなものです。塵が沈殿したからといって、損傷自体が消え去ったわけではないのです。こうした急性的な影響が繰り返し起これば、長期的な損傷につながる可能性があります。これが認知症の直接的な一因となるかは依然として不明ですが、サッカーにおけるヘディングに関する今後の政策を策定する上で、非常に重要な知見です」と述べている。
近年、サッカーと脳の健康を巡る懸念は世界的に高まっており、このスポーツがアルツハイマー病やパーキンソン病などの発症リスクを高めるという研究結果も報告されている。特にディフェンダーは通常、ヘディングをする頻度が高いため、最も大きな危険にさらされていると考えられている。
カーディフ大学で生物医学工学を研究するピーター・テオバルド氏も、今回の研究が懸念をさらに強めるものだと指摘。「この研究はわずかな頭部への衝撃であっても脳組織に悪影響を及ぼすという、新たな証拠を裏付けるものです。ヘディングの回数がわずかであっても、試合直後および48時間後の血液マーカーの変化と相関関係があることが判明しました。これはヘディングが何らかの脳外傷を引き起こしていることを示唆しています」と語っている。
(BANG Media International/よろず~ニュース)
