3候補目の練習場で汗を流す日本代表(撮影・松田和城)

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 サッカーのW杯北中米3カ国大会(6月11日開幕)に向けて、メキシコのモンテレイで事前合宿を行う日本代表は4日(日本時間5日)、前日から時間、場所ともに変更して練習を行った。練習場を巡って想定外が続き、当初予定していたものから2つ目の代替地。相次ぐ変更のドタバタ劇に、山本昌邦技術委員長(68)が急きょ取材に応じ、状況を説明した。足の違和感から回復途中だという主将のMF遠藤航(33)=リバプール=は2日連続の別メニュー調整だった。

 モンテレイの市街地から南に約30キロ。銃を構えた警備スタッフに囲まれながら、選手を乗せたバスは郊外の狭い道を抜けて目的地にたどり着いた。虫も飛び交い、自然に囲まれた練習場。選手たちは急な坂道を慎重に歩き、グラウンドへ入った。

 誤算が続いた。山本委員長によると、当初予定していた地元クラブ・ティグレスの練習場は「悪天候の影響で致し方ないところ」とピッチコンディションが悪化。合宿初日はトレーニングパートナーのU−19日本代表が使用予定だった練習場に変更するも、ピッチが硬く荒れており、一部選手からは「芝が良くない」と本音も出ていた。

 日本協会関係者によると、前日の練習後に再度方針を変更。1次リーグ第2戦の相手・チュニジア代表のベースキャンプ地である“第3の練習場”に白羽の矢が立った。使用するピッチはチュニジア代表と別のものだといい、波風は立たないようだ。

 想定外の事態が続くが、山本委員長は「チームは落ち着いている。よりより環境を求めてこういう移動になった」と強調。実際に芝の状態は良く、選手たちの動きも軽快。菅原は「育成年代の海外遠征で、練習場が変わったりすることには免疫がついているので。何も思わない」と話した。

 とはいえ、これだけのドタバタ劇は経験の少ない選手に影響がないとは言い切れない。長友は「僕はすごい慣れている。若い選手が動揺、ナーバスにならないような声かけをしたい」と“空気清浄機”の役割を全うする構えだ。早くも災難に直面した森保ジャパンだが、焦らず歩みを進めていく。

 ◆モンテレイ メキシコ北東部のヌエボ・レオン州の州都で、人口は約570万人。メキシコシティーに次いで、グアダラハラと並ぶメキシコ第2の都市。同国の都市の中で治安は比較的良好とされている。バーベキューの伝統を誇り、豚バラ肉で作った「チチャロン」などの名物料理がある。標高は約530メートルで、6月の平均気温は最高33・8度で最低は22度。時差は15時間で、日本の6月5日正午は、モンテレイでは同4日の午後9時。