《旭川・女子高生殺害》「明るくて陽気で、とても人懐っこい子で…」ヤクザの“舎弟”だった“リコ”が法廷で母の言葉に号泣…拘置所で15冊のノートに綴った悔恨

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2024年4月、北海道旭川市の神居大橋の欄干から当時17歳の女子高生Aさん(留萌市)を落として水死させ、殺人など3つの罪に問われた内田梨瑚被告(23)の裁判裁判(旭川地裁)が続いている。3日に行われた第6回公判では内田被告の母親の証人尋問があり、これまで共犯者の証言や被害者遺族の心情吐露にも無表情を貫いてきた内田被告が号泣する場面があった。

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暴力団員から電話「リコに貸したお金を返してほしい」

弁護人に被告人との関係を聞かれた証人は「母親です」と答え、内田被告についてこう証言した。

「幼い頃から明るくて陽気で、とても人懐っこい子です。おじいちゃんやおばあちゃんが大好きでいつも家に遊びに行っていました。中学校の頃はバスケットボール部のキャプテンをしていました。よくも悪くも目立つ子でした。

いつもニコニコして元気なので、周りから楽しそうに見えたり、声が大きいので目立つこともありました。高校では男女問わず、友達が多かったですね」

高校卒業後は親戚の土木工事会社で作業員をしたり、飲食店や化粧品販売会社の美容スタッフをするようになった内田被告は、母親が把握しきれないほど交友関係が広くなっていったという。その中で、暴力団関係者との付き合いについて弁護人に問われた母親はこう答えた。

「リコが二十歳くらいで精神的にも不安定な時、電話の受け答えがおかしかったので、電話を代わって取ったら暴力団の方でした。『どういう御用ですか』と聞くと、リコに貸したお金を返してほしいと言われたので、私と夫で待ち合わせてお金を返しました。リコには『二度と関わるんじゃない』と約束させました」

共犯関係について問われると、小西優花受刑囚(21)とは数回面識があったものの、少年Xと少女Y(ともに事件当時16歳)は知らなかったと言い、事件のことを知った感想をこう証言した。

「とにかくびっくりして、留萌のAさんという子のことも全く分からなかったし、なかなか状況が把握できませんでした。(リコが)後先考えずに、自分の欲求のために周りを振り回して、間違った行動をとったと思います。成人してましたけど、大人になりきれず未熟で正しい判断ができなかったと思います」

涙をこらえているのか、内田被告は検察官の方を向いて、口をへの字にして固く閉じていた。

「大麻やコカインの売人をしていたと被告人は話していました」

母は内田被告が事件の容疑者として逮捕され、約2ヶ月後に面会できるようになってからは連日留置房や拘置所に通ったという。内田被告は毎日ノートをつけ、現在は15冊分を母が自宅で管理しているという。弁護人にノートの内容を問われ、母はこう答えた。

「日々の出来事だったり、Aさんやご遺族の方への反省や想いが書かれていました。Aさんに対しては、『とても怖い思いをさせたり、痛い思いをさせたり、苦しい思いをさせたり、裸にさせて暴力をふるったり、土下座させたり、Aさんは何回も謝ってくれたのに自分はAさんに謝れていない』とか、『いま私は毎日(お母さんに)面会できるけど、Aさんは大好きな家族に会うこともできない、全て梨瑚が奪った』とか」

ここで、内田被告の涙腺の堰が切れた。手元のティッシュペーパーで涙を拭い、鼻をかむ音が法廷に響いた。

続いて検察側の反対尋問が行われ、この中で母親は、内田被告が中学生時代にいじめた女の子の保護者から要求されて謝罪文を書いたが、本人は「いじめたつもりはない」と主張していたことなどを明らかにした。

高校時代は学校で電子タバコを吸っていたのがバレて停学になったり、飲酒についても薄々気がついていたという。

そして、検察官はこう尋ねた。

「大麻やコカインの売人をしていたと被告人は話していましたが、知らなかったのですか?」

<はい>

「大麻やコカインを使用していたことは?」

<大麻を吸ったことがあるというのは聞いたことがあります>

検察官は入手経路についても聞いたが、母親は未確認だと答えた。

母親は「梨瑚の主張を信じています」

そして、Aさん殺害や不同意わいせつ致死をめぐって、内田被告と小西受刑囚の主張に大きな隔たりがあることについては、こう答えた。

「梨瑚の主張を信じています。梨瑚に嘘をついていないか面会で何度も確認して、Aさんやご遺族に誓って嘘をついていないか聞きました。嘘をついていないと言っていました」

続いて尋問の主体が裁判所に移り、左陪席の裁判官から「梨瑚さんとお母さんは結構仲良しですか」と問われると「はい」と答えた。そして拘置所での面会の様子に変化がみられるかとの質問に、母親はこう答えた。

「最初はやっぱり、自分は『やっていない』というのを多く言っていましたが、拘置所で一人の時間が増えて、徐々にAさんやご遺族への反省の言葉が出てきて、1年経ったころには深く反省している様子でした」

暴力傾向の有無を問われると「いいえ」と否定したが、精神状態が不安的な時期にはこんなことがあったと証言した。

「友達の家から帰ってきて、ボーとして何も答えなかったり、自分できっちりしゃべれていないだとか、私から見てちょっとおかしいなという感じでした。私の友達が精神科の看護師なので、精神科に受診しました。念のため旭川医大に行って入院しようと思いました」

検察官からも言及があった麻薬の作用の可能性もあるが、裁判官はそれ以上言及しなかった。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班