階段下は、うっかりものをつめ込んでしまいがちな場所。しかしこのスペースの使い方次第で、暮らしの“整い具合”が大きく変わってきます。今回は、ESSEフレンズエディターで住宅デザイナーの御園生梓さんが、階段下収納の工夫と、これから家づくりをする人に向けた設計のポイントをご紹介します。

片付く家の秘密は“階段下”にあった!

階段下は、斜めの天井や変則的な奥行きという特徴から「使いにくい」と感じる方が多い場所。でもじつは、この“クセのある形状”を味方につけることが、片づけ上手への第一歩です。

たとえば、奥行きのある階段下にそのままものをつめ込んでしまうと、奥にしまったものが取り出せず、結局“死蔵品”に…。これを防ぐには、スチールラックなどを活用して棚をつくり、手前から奥まで見渡せるような仕組みづくりがおすすめです。

また、天井が低い部分は、ものをしゃがんで取り出す必要があります。このような場所には防災用品や季節家電など、「使用頻度が低いもの」「高さが必要ないもの」専用のスペースにすると使いやすさが格段にアップ。階段下の形に合わせた収納アイデアを取り入れることで、無理なく、しかもスマートにものが片づくようになります。

「とりあえず収納」から「使える収納」へ

階段下は「とりあえずここに入れておこう」とものを入れてしまいがち。これがいわゆる「とりあえず収納」です。

「とりあえず収納」というのは“つめて終わり”がほとんど。これが連続的に起こることで、結果的に階段下は活用しづらい空間に…。

そこで意識したいのが、「使える収納」へのシフトです。

たとえば、

収納内に歩けるスペースを絶対確保(床にものを置かない)
・照明を追加して、取り出しやすさをアップ
・ラベリングで中身がひと目でわかるようにする

など、使いやすくする小さな工夫を積み重ねることで、階段下が生活に“機能する”収納スペースへと生まれ変わります。

これから家を建てる人に伝えたい!階段設計のポイント

今から家を建てる、あるいはリフォームを考えている方には、ぜひ階段下スペースを“どう使いたいか”を明確にすることをおすすめします。

たとえば、よくあるのが「収納にしたけれど、結局うまく使いこなせない」という後悔。
これは、階段下の形状と使いみちをあらかじめイメージしていなかったことが原因のひとつです。

最近は、

・ワークスペースや趣味部屋にする
ペット用スペースにする
・子どもの秘密基地風プレイスペースにする

など、収納以外の使い方も人気。

階段下は「余った空間」ではなく、「暮らしをデザインできる空間」として設計するのが、これからのスタンダードになりつつあります。

階段下を制する者は、収納を制す…。毎日の暮らしがぐっとラクになる階段下活用、ぜひ今日から見直してみてください。