「無視されるより」アビスパ福岡・金森健志、九州ダービーで両サポーターからの反応に感謝「あれは力をくれるブーイング」
◆明治安田J1第32節 鳥栖0―0福岡（28日、駅前不動産スタジアム）
アビスパ福岡の金森健志（30）が両サポーターからのブーイングに感謝した。
2019年夏から20年まで鳥栖でプレーした金森は、後半15分に途中出場すると古巣サポーターからブーイングを受けた。「ありがたいこと。無視されるよりは全然いい」と励みにし、随所に前線からのプレスで存在感を放った。
チームは4戦連続無得点に終わり、リーグ戦で11戦勝ちなし。試合後は福岡サポーターからブーイングが起きた。「勝たなければいけない試合だったので、サポーターの気持ちも分かる。あれは自分たちに力をくれるブーイングだと思う。前向きに捉えています」と受け止める。その上で「点を決めたかったので残念」と悔しがった。
古巣の鳥栖は10戦勝ちがなく最下位で、J2降格の危機にある。それでも金森は「力のあるチームで、どっちが勝ってもおかしくない状況だった」と振り返る。「鳥栖に対してすごく感謝の気持ちがあるし、これだけ盛り上がる雰囲気の試合はなかなかない。来年もダービーをしたい気持ちはすごく強いので、お互い残留してまたバチバチやり合える関係でいたい」と望んだ。
