保護者説明会に出席した保護者

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宮崎市で熊本県山鹿市の県立鹿本高校サッカー部の生徒1人が意識不明となった落雷事故を受けて、鹿本高校は8日、保護者説明会を開きました。参加した保護者からは再発防止を求める声が聞かれました。

この事故は4月3日、宮崎市に遠征中だった鹿本高校サッカー部の生徒18人が落雷を受けて搬送されたもので、このうち1人がいまも意識不明の重体です。

鹿本高校は8日夕方、全校生徒の保護者を対象に説明会を開きました。参加した約100人に事故当時の経緯や状況のほか、今後の対応などを報告したということです。
■説明会に参加した保護者
Q学校側からの謝罪はあった?
「学校側からはありました。やっぱり怖いなというところですね、同じ子どもを持つ身として。自然災害は怖いなと心配していますね」
■説明会に出席した保護者
「被害にあった生徒は知らない子ではないので。同じクラスだし、身近だったので信じたくないのが一番だったんですけど。ただ親としてはこれから先、こういうことがないようには先生たちにもしっかりしてほしい」

■説明会に出席した保護者
「やっぱり同じことがないようにというところしかないですね。鹿本高校の先生たちはとても子どもたちのことを考えて、いつも真摯に対応していただいていると思っていますので、信用していますので、あとは見守るしかないなと。あとは子どもの回復を祈るだけかなと思います」

宮崎市内では前日の午後から当日夜まで雷注意報が出されていましたが、県教委によりますと、現場にいた高校のスタッフは注意報が出ていたことを認識していなかったということです。

(畑中香保里キャスター)
部活動中の落雷事故はこれまでにも起きています。高校の野球部がグラウンドで練習試合をしていたケースで、2014年8月には、愛知県で当時17歳の男子生徒に雷が直撃し死亡。2016年8月には、埼玉県で当時16歳の男子生徒が死亡しました。いずれのケースも、当時、雷注意報が出ていたということです。

(緒方太郎キャスター)
福岡管区気象台によりますと、去年1年間に熊本県内で雷注意報が出されたのは157日で、年間の約4割に上ります。

(畑中キャスター)
雷注意報が出ても、雨が降らないケースもあります。雷注意報が出たからといって屋外での活動をすべて禁止するのというのは学校側にとっては現実的ではないかもしれませんね。

(緒方キャスター)
ただ、やはり注意は必要です。気象台は、「雷注意報が出ている場合は、雨雲レーダーをこまめに見て、赤や紫になっている時は特に注意してほしい。また、雨が降らなくても落雷の可能性があるため、十分注意してほしい」と呼びかけています。