香川真司がいよいよ日本に戻ってきてくれました。2010年、ドルトムントに移籍して以来12年半ぶりの復帰になります。

33歳という年齢を考えたら、まだまだ活躍できるはずです。実際、先にヨーロッパから戻ってきた長友佑都、酒井宏樹、酒井高徳などはみんな違いを見せてくれているのです。2018年ロシアワールドカップでは主力として活躍していたことを考えると、今でも十分Jリーグの中で輝いてくれることでしょう。

もっとも近年はケガを抱えて苦しんでいました。トルコのベシクタシュ、スペインのレアル・サラゴサ、ギリシャのテッサロニキ、ベルギーのシント・トロイデンでは出場時間も短く、実力を発揮したとは言い難かったと思います。

ですがそういったケガの不安も、きっとカタールワールドカップ期間中をリハビリに当てた今回の手術で取り除けたはずです。そして自分にとってプロデビューを果たした特別なクラブであるC大阪、しかも自分をスカウトしてくれた小菊昭雄監督が率いているということで、いろいろな思いの中で帰国を決めたのだと思います。

正直に言うと、もうドルトムントやマンチェスター・ユナイテッドのときのような全盛期のプレーは期待することが出来ないかもしれません。それでも日本の選手の中でもずば抜けて高い経験値は日本サッカーに新しい場面を見せてくれるものだと思います。

ただし、それでもまだケガ明けです。僕は香川にまずは「香川らしい」プレーを見せてほしいと思います。