吉田麻也

写真拡大

28日、日本代表の吉田麻也がオンラインの記者会見に登場し日本代表の現状について語った。

日本はワールドカップへの出場を決めたが、今後大会に向けた練習試合は4、5試合程度しか組めないタイムスケジュールになっている。

また大会直前まで各国のリーグ戦が組まれる予定で、これまでのワールドカップのようにじっくりとチーム作りをして大会には臨めない。そのため、現在のチームからはあまり上積みできずに本大会を迎える可能性もある。

その点について聞かれた吉田は「本大会では確実にもっと固い試合をしなければいけない。細部をもっと考えなければいけない」という課題を掲げ、アジア仕様から世界仕様に変えるために今後の練習試合で強豪国と対戦したいと語った。

一方で吉田は2018年ロシアワールドカップのときのチームに比べて、現在のチームは「後ろの選手の経験値は高い」「前の選手はテクニカルな選手が多い」「サブの選手が入ってもレベルがガクンと落ちない」という部分が改善されているという。

また「ずっとテーマにしてやってきたこと」として「変化に対応する」「ピッチの中で自分たちで考える」があると明かした。それは前回ワールドカップベスト16のベルギー戦で「変化に対応できなかった」という教訓があるから。そしてこの点は「成長してきた」と胸を張った。

この日の会見では祝勝ムードが消えて厳しい質問が続き、吉田も笑顔を浮かべることなく対応した。このプレッシャーの中、ワールドカップ本大会に向けてより一層チームの飛躍が求められている。


【文：森雅史／日本蹴球合同会社】