スタン・ワウリンカがクリスチャン・ガリンにストレート勝ちを収める【写真:Getty Images】

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快勝後のファン対応でハプニング、押されて号泣する少年を見て取った行動は…

 テニスの4大大会・全仏オープン(テレビ東京系で地上波独占放送)は29日、男子シングルス2回戦が行われ、15年大会の覇者で第24シードのスタン・ワウリンカ(スイス)は同37位のクリスチャン・ガリン(チリ)を6-1、6-4、6-0でストレート勝ちを収めた。試合後、スタンドのファンのサインに応じたが、殺到する人々で押されて号泣した少年を救う優しさを見せた。実際のシーンを母国放送局が動画付きで公開し、海外メディアも「素敵な振る舞い」と称賛している。

「美しき瞬間 テニススターが苦しむ若いファンを救う」と特集したのは、ヤフースポーツ豪州版だった。ガリン相手に1時間40分の快勝劇を見せたワウリンカ。試合後、スタンドのファンのサインの求めに応じると、観衆がノートやテニスボールを手に殺到。そこでアクシデントが起きた。

「スイスのスター、スタン・ワウリンカはスタンドで涙する少年への素敵な振る舞いを見せ、全仏オープンで人々の心を和ませた。小さな男の子はサインか記念品をもらおうと凄まじい人数が殺到した最前列にいた。テニスサポーターの荒々しい殺到の中で、子供が苦しんでいるのは明らかだった」

 記事ではこう報じている。大興奮のファンですし詰め状態となった客席最前列で、全仏オープンの帽子を被った少年は体を押され、苦しさのあまりに号泣。15年大会の覇者が品格を示したのはこの瞬間だった。

ワウリンカが取った機転「少しでもいい気持ちになって欲しくて…」

「この少年がいかに苦しみ、動揺しているのか見て取ったワウリンカはすぐさま行動に移した。子供をスタンド越しに素早く抱きかかえたのだ」

 少年の両脇をベンチ裏に移し、泣きながら震える少年に温かく声をかけ、お腹を撫でてあげると、最後はタオルをプレゼント。係員に誘導する優しさを見せた。

「みんなものすごく押していた。彼は痛みから泣いてしまったんだ。混乱から抜け出したが、痛みや悲しさがあった。少しでもいい気持ちになって欲しくて、タオルをプレゼントして、父親を探したんだ」

 ワウリンカはこう語ったという。実際のシーンを母国のスイス放送局「SRFスポーツ」公式ツイッターが動画付きで公開しており、海外ファンも心を奪われている。

 グランドスラム優勝3度を誇る元世界3位は17年に左膝の手術を受け、一時は200位台まで順位を下げながら復活を果たした名手。強さのみならず、優しさ溢れる振る舞いも称賛を集めている。(THE ANSWER編集部)