難治がんに薬剤送り込む「ナノマシン」の仕組み
成果は24日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。
研究チームは、核酸医薬に結合する部位を持つY字型の高分子を開発した。この高分子が核酸医薬と結合して核酸医薬搭載ナノマシンとなり、血液中で分解されるのを防ぐ。約20ナノメートルと小さく、脂質ナノ粒子では大きくて通れなかった生体バリアーを通り抜けることができた。
一方で、核酸医薬に高分子が結合したままではがん組織の標的遺伝子に結合する能力が落ちる。開発した核酸医薬搭載ナノマシンは結合と解離を繰り返しているため、効率的にがんの遺伝子に作用することができた。膵臓がんや脳腫瘍を再現したマウスに投与すると、生存期間が大幅に伸びた。特に脳腫瘍では投与した10匹全てを生存させることに成功した。
