“EV大量廃車時代”を見据える非鉄金属大手の備え
三菱マテリアルは4月をめどに、使用済みLIBからコバルトやニッケルを回収する実証試験を開始。20年度以降の事業化を視野に入れ、精製技術などの改良を進める。
DOWAホールディングスは19年1月から秋田県大館市内で再資源化施設を稼働。使用済みLIBを同施設で鉄やアルミニウム、銅、コバルト・ニッケル混合物などに分け、製錬原料としてリサイクルする。
各社が再資源化を加速する中、今後課題となりそうなのが使用済みLIBの回収だ。使用済み家電は回収網が確立され、「リサイクル工場に自然と物が集まる」(非鉄業界関係者)のに対し、車載用のLIBはそこまで仕組みが整っていない。
またLIBは引火性の有機溶剤を含み、輸送時や保管時の安全対策も欠かせない。EV大量廃車時代に向けては、再資源化技術の確立とともに、回収・輸送・保管の体制整備も必要となりそうだ。
