【前園真聖コラム】第229回「勝ち進んだことを評価できるのはここまで」
まずは日本が準決勝に駒を進めたことを讃えたいと思います。中2日という苦しい中でよく勝利をモノにしました。それは評価すべきでしょう。
ただし、グループリーグからここまで日本の戦いぶりがあまりよくないのは事実です。ベトナム戦も難しい試合の入り方になってしまいました。相手もしっかりブロックを作ってスペースを消してきたため、日本はなかなか崩せませんでした。
もう少しサイドや中央での工夫が必要だったと思います。またせっかく前を向いてボールを受けてもバックパスが目立ち、フィニッシュまでに時間がかかりすぎました。そのため相手の陣形が整ってから攻めなければならず、それがさらに攻撃を難しくしていました。
トーナメントで負けたら終わりですから、慎重になっていたのだとは思います。それでも判断の遅さが目に付きました。後半こそよくなりましたし、大迫勇也が入って前線も落ち着き、乾貴士もリズムを変えたと思いますが、チームとしてまだまだの感は否めません。
ここまでは内容はよくないけれども勝ってきました。ただし、次のイラン戦からはそれでは勝利は難しいでしょう。内容がよくならない限り勝てない相手なのです。いよいよ日本の真価が問われます。ぜひがんばってほしいと思います。
ただし、グループリーグからここまで日本の戦いぶりがあまりよくないのは事実です。ベトナム戦も難しい試合の入り方になってしまいました。相手もしっかりブロックを作ってスペースを消してきたため、日本はなかなか崩せませんでした。
もう少しサイドや中央での工夫が必要だったと思います。またせっかく前を向いてボールを受けてもバックパスが目立ち、フィニッシュまでに時間がかかりすぎました。そのため相手の陣形が整ってから攻めなければならず、それがさらに攻撃を難しくしていました。
ここまでは内容はよくないけれども勝ってきました。ただし、次のイラン戦からはそれでは勝利は難しいでしょう。内容がよくならない限り勝てない相手なのです。いよいよ日本の真価が問われます。ぜひがんばってほしいと思います。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。