マツダがアクセルとブレーキペダルを右に20mmずらした理由
理想の運転姿勢に近づけるために、アクセルペダルとブレーキペダルを自然に足をのばした所に配置するように改良したのはその一例だ。フロントタイヤを前方に80ミリメートル押し出すことでスペースを確保し、アクセルペダルとブレーキペダルをそれぞれ右に20ミリメートルずらした。
これで体をひねらずに無理のない姿勢でペダルを踏める。新世代自動車技術「スカイアクティブ・テクノロジー」を取り入れた新世代商品群から採用した。
車両実研部の堀上正義アシスタントマネージャーは、「デミオなどの小型車はスペースを確保することは難しいが、全体最適を目指して一括して開発する『一括企画』が可能にした」と話す。
マツダがエントリーグレードから採用しているオルガン式ペダルも、正しい運転を実現するのに一役買っている。オルガン式ペダルは、かかとの位置が安定し固定したまま、アクセルとブレーキペダルの踏みかえが可能なため、かかとを浮かせて踏み換える時よりも動作を0・12秒早くできるという。
「時速50キロメートルだと、1・7メートル手前で止まることができる」(堀上アシスタントマネージャー)ため、事故回避に役立つ。
衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術「アイ・アクティブセンス」は、人間が認知しにくい車外環境の把握などをサポートして安全運転を支える機能という位置付けだ。
統合制御システム開発本部の中島康宏先進安全技術主査は、「人間のためにやるべきことが、まだまだある」と強調する。
(文=尾内淳憲)
