「相談役」の経営介入は許さず!
経済同友会の小林喜光代表幹事は「経験を踏まえて活躍している人はたくさんいる。人事や経営戦略など、社業に対する口出しさえしなければ、個々の企業の社会貢献などにつながり、ポジティブに捉えるべきだ」と語る。
一方、政府の「未来投資戦略2017」ではコーポレートガバナンスに関する透明性を高める必要性を指摘している。東京証券取引所では1月から、「コーポレート・ガバナンス報告書」に社長などを退任した相談役や顧問などの状況に関する記載欄を設けた。ただその開示は任意のため、東証によるとこれまでに提出されたコーポレート・ガバナンス報告書を更新した企業のうち、これを記載したケースは約220社だった。
経団連の榊原定征会長は世界の潮流に即した動きとしながらも、「一部で言われているような相談役や顧問に問題があるわけではない。大事なことは透明性を持つことだ。株主の理解を得られる形で存続するのはあり得る話だ」と強調する。
PwCあらた監査法人が東京証券取引所の上場企業を調査対象にまとめたコーポレートガバナンスに関するアンケートによると、過去1年間で社長やCEO経験者が相談役・顧問に就く制度の問題についてどのような取り組みをしているかの問いに「特に実施していない」と答えた企業は62%で、役割を見直すケースは少数にとどまる。
