希土類(レアアース)はハイテク製品にとって必要不可欠な物質だ。エアコンや高性能モーターなど、われわれ消費者にとって身近な製品にもレアアースは使われている。中国はレアアースを戦略資源の1つに位置付けているが、レアアースを加工し、高付加価値の製品を作る技術を掌握できていないのが現状だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 希土類(レアアース)はハイテク製品にとって必要不可欠な物質だ。エアコンや高性能モーターなど、われわれ消費者にとって身近な製品にもレアアースは使われている。中国はレアアースを戦略資源の1つに位置付けているが、レアアースを加工し、高付加価値の製品を作る技術を掌握できていないのが現状だ。

 中国メディアの捜狐は18日、レアアースは中国の国宝とも呼ぶべき貴重な資源であると指摘し、中国政府も生産や輸出を厳格に制限していると伝える一方、今なお大量に密輸されていると伝えている。

 レアアースは現代のハイテク製品にとって必要不可欠な物質であり、軍事面においても同様に貴重な物質だ。戦闘機から弾道ミサイルまで、レアアースは加工されたうえで広く使用されている。記事は、米国の戦闘機F-22を例に、機体からステルス塗料、搭載されている電子機器やエンジンに至るまでレアアースなしでは成り立たないと論じた。

 一方、中国はこれまでレアアースを盲目的に採掘し、非常に安価で日本や欧米諸国に輸出し続けてきたと指摘。レアアースの重要性を認識した時には「すでに時遅し」という状況にあり、中国のレアアースの埋蔵量はすでに大きく減少していたと論じた。

 続けて、中国ではレアアースの違法採掘と密輸が蔓延しており、一部では中国が年間に輸出するレアアースの30%に相当する量が密輸出されているとの見方もあると伝え、こうしたレアアースのほとんどが日本や米国に向かっていると主張。中国にとっても貴重であるはずのレアアースが今なお安価で密輸されている現状を嘆いている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)