人事労務を「作業」から「クリエイティブ」へ。
TECO Designがクラウド導入支援に込める想い
株式会社TECO Designは、人事労務領域におけるクラウドサービスの導入支援を通じて、企業のバックオフィスの変革に向き合ってきました。
TECO Designは、Visionである「働くを最高に」の実現に向けて『人事労務を「作業」から「クリエイティブ」へ。 』という想いを掲げています。
それは、給与計算という仕事そのものを否定するのではなく、手作業や属人的な運用に支えられてきた業務の形を変え、人事労務の方々が本来向き合うべき仕事に時間を使える未来を信じているからです。
今回のSTORYでは、TECO Designが導入支援を通じて見据える人事労務の未来、そしてその根底にある「人を置いていかずに、仕事の形を変えていく」という想いをお届けします。
こちらでは、この機会にあらためて、TECO Design代表 杉野 愼の視点から、給与計算の未来、導入支援に込めた想い、そしてこれからの展望についてお届けします。
![]()
「世の中から給与計算をなくす。」
私は、これからの人事労務の世界を考えるとき、そう思っています。
ただし、給与計算という仕事そのものが不要になるという意味ではありません。
正確に言えば、「なくなる」のではなく、「形が変わる」のだと思っています。
給与計算とは、企業活動のログを金額に変換し、働く人へ支払う行為です。
勤怠、雇用契約、手当、控除、社会保険、税金。
さまざまなデータを正しく処理し、給与として反映する。
本質的には、ログを処理する仕事です。
であれば、その多くは機械やAIが担うのが自然です。
にもかかわらず、今も多くの現場では、人が手で給与計算を回しています。
Excelに集め、転記し、確認し、差し戻し、また確認する。
毎月の締め日に向けて、人の頑張りでなんとか成立している現場が少なくありません。
そして、その仕事を担っている人は、報われにくい。
ミスが許されない重要な仕事でありながら、評価されにくく、待遇も上がりにくいため、優秀な人材が入りにくい構造があります。
これは、個人の努力だけではひっくり返せません。
だからこそ私は、仕事の形そのものを変える必要があると考えています。
人がやらなくなるのではなく、人がやる場所が変わる
クラウドサービスは、給与計算や労務管理の現場を大きく変える力を持っています。
しかし、クラウドを入れればすぐに業務が変わるわけではありません。
前工程がExcelのままであれば、転記先が変わっただけになってしまうこともあります。
本当に変えるべきなのは、業務の考え方です。
締め日を待って情報を集め、転記し、処理するのではなく、締め日までにデータベースを整えておく。
給与計算のタイミングで頑張るのではなく、日々の業務の中で、正しいデータが自然に蓄積される状態をつくる。
処理はAIと仕組みに任せる。
人は、例外対応、判断、設計、コミュニケーションに寄る。
人がやらなくなるのではありません。
人がやる場所が変わるのです。
私は、その変化を前向きなものにしたいと思っています。
![]()
人事労務の仕事は、もっと組織の未来に向かえる
給与計算や労務手続きに追われていた時間が減ったとき、人事労務の方々は何に向き合えるのか。
私は、そこに大きな可能性があると思っています。
これからの人事労務が向き合うべき仕事は、単なる法令遵守のチェックだけではありません。
もちろん、法令遵守は重要です。
ただ、ルールの確認やチェックは、AIが得意な領域でもあります。
私たちが本当に見たい未来は、カルチャー・アダプション(制度やルールを現場に根づかせ、組織の文化として定着させていくこと)です。
制度やルールをつくって終わりにするのではなく、現場の実装に落とし込み、組織の文化として定着させていく。
経営が目指す方向と、現場で働く人たちの日々の行動をつなぐ。
人事と労務の壁は薄くなり、論点は「作業の処理」から「クリエイティブな組織設計」へ移っていく。
人事労務の方々が、毎月の締め作業に追われるのではなく、組織をより良くするための仕事に時間を使えるようにしたい。
それが、TECO Designが導入支援を通じて実現したい未来です。
![]()
この未来を実現するためには、人事労務担当者が「作業」を担う存在にとどまらず、「仕組みを考え、現場に根づかせる組織の未来をつくっていく人材へと成長」していくことが必要です。
そのきっかけをつくるために、私たちはコミュニティ「CLOUD STATION」( https://request.cloud-station.jp/cloud-station )
の取り組みの一つとして、これからの時代に合った人事労務担当者のキャリアアップを支援しています。
![]()
コミュニティ「CLOUD STATION」開設後、初のオフラインイベント「人事労務担当者のためのキャリアアップ勉強会」
イベント詳細ページ:https://cloud-station.jp/blog/20261023-2/( https://cloud-station.jp/blog/20261023-2/ )
導入して終わりではなく、現場が腹落ちして回せるところまで
TECO Designで取り組んでいるのは、クラウドやAIの導入そのものではありません。一部の業務だけを効率化して終わるのではなく、給与計算が現場で無理なく回り続ける仕組みを、全体から設計することです。
給与計算がほぼ全自動で終わり、人が設計と文化の実装に時間を使える状態を現場からつくっていく。
そのためにクラウドを導入し、業務を整理し、データの流れを設計する。そして現場が腹落ちして使い続けられる状態まで伴走する。
クラウドサービスは、導入しただけでは価値を発揮しきれません。
企業ごとに、就業規則、給与体系、勤怠ルール、承認フローは異なります。
そのうえ、現場で長く積み重ねられてきた運用や、担当者だけが把握している例外対応も少なくありません。
それらを“丁寧にひも解き、仕組みに落とし込み、現場に根づかせる”。
そこまでやって初めて、クラウドは本当の意味で企業の力になります。
TECO Designの提供するクラウド導入支援は、単なる設定代行ではありません。
人とテクノロジーを組み合わせ、導入して終わりではなく、現場が自分たちで回せるところまで伴走する支援です。
![]()
ショールームでは、システム選定や対面商談、イベント開催などお客様との繋がりを支えます。
残業ゼロの給与BPOは、構造を変える実験
私たちは今、「残業ゼロの給与BPO」にも取り組んでいます。
これは、働き方改革のスローガンではなく、給与計算という仕事の構造を変える実験です。
給与計算は、どうしても締め日に業務が集中しやすい仕事です。
だから、
「人を増やして耐える。」
「繁忙期は残業で乗り切る。」
そんな運用が、これまで多くの現場で当たり前になってきました。
でも、本当に必要なのは人を増やして耐えることではなく、業務の流れそのものを設計し直し、特定の時期や人に負荷が集中しない状態をつくることです。
例えば、
・ 締め日前にデータが整っている状態をつくる。
・ 例外を早期に検知する。
・ 人が判断すべきポイントを明確にする。
・ AIと仕組みで処理できる領域を増やす。
そうすれば、給与計算は、月末や締め日に人の努力で乗り切る仕事ではなくなっていきます。
残業ゼロの給与BPOは、TECO Design自身が現場で走らせている実験です。
そしてその実験を通じて、私たちは給与計算の未来を、少しずつ現実のものにしていきたいと考えています。
世の中の平均点を上げたい
私が解決したいのは、一部の先進的な企業だけの話ではありません。
最先端の企業だけが、AIやクラウドを使いこなせればよいとは思っていません。
むしろ、ギリギリのところで日々頑張っている中小企業の平均点を上げることにこそ、意味があると思っています。
「人事労務の担当者が少人数で多くの業務を抱えている。」
「給与計算、勤怠管理、入退社手続き、年末調整。本来は仕組みで支えるべき業務を、現場の努力でなんとか回している。」
「システムを入れたいと思っても、何から変えればいいかわからない。」
「導入した後に、本当に使いこなせるか不安がある。」
そうした企業にこそ、人とテクノロジーを組み合わせた支援が必要です。
クラウド化で業務を整理し、AIで処理を支え、人が判断と設計に集中できる状態をつくる。
そして、その企業の現場に合った形で、無理なく回る運用にしていく。
私は15年この業界にいて、ずっとこの課題を感じてきました。
人事労務の現場には、真面目に頑張っている人が多くいます。
でも、その頑張りだけに頼り続ける構造はもう変えなければいけません。
人を置いていかずに、仕事の形を変えていく
「給与計算を、なくしたい。」その言葉だけを聞くと、人の仕事を奪うように聞こえるかもしれません。
でも、私たちが目指しているのは、その逆です。
人を置いていかずに、仕事の形を変えたい。
人が報われにくい作業に追われ続けるのではなく、人にしかできない仕事に向かえる状態をつくりたい。
経験の浅い人が置いていかれず、経験者だけに仕事が偏らず、誰もが次の役割へ進める道筋をつくりたい。
AIやクラウドは、人を不要にするためのものではありません。
人がよりよく働くために、仕事の構造を変えるためのものです。
TECO Designはクラウド導入支援や給与BPOを通じて、企業のバックオフィスに“現場で無理なく回る仕組み”を届けていきます。
給与計算がほぼ全自動で終わる。
人事労務の方々が、設計と文化の実装に時間を使える。
中小企業でも、無理なくテクノロジーを活用し、現場が腹落ちして回せる。
そんな未来を、現場からつくっていきたいと思っています。
「給与計算を、なくしたい。」
それは、仕事をなくすということではありません。
人事労務の仕事を、もっと人と組織の未来に向かうものへ変えていくということです。
TECO Designは、これからもお客様の現場に寄り添いながら、人とテクノロジーの力でバックオフィスの未来をつくっていきます。
