フランス人男性が、アルジェリアでの一連の人質事件を受け、自身のブログ「L'Heretique」で、日本の防衛に関してつづった。

 筆者は、今回人質がとられた国の中で、日本人が最も多く殺害された事実はとても残念なことだと述べた。それとともに、その背景について自身の考えを述べた。

 筆者は、植民地として古くからアフリカとの関係が深かったフランスなどのヨーロッパ諸国と比べると、日本とアフリカの関係は薄いと語る。それなのに今回最も人質が多く殺されてしまった背景には、日本には攻められる体勢の軍隊がいなかったため、聖戦をかかげるテロリストにとって脅かしとなる存在ではなく、交換条件として人質を引き止めておく必要がなかったからではないかと指摘した。

 さらに筆者は、この背景として日本は第二次世界大戦後のトラウマによって、軍事力を放棄をしたと述べた。当初は連合軍による強制であったが、最終的には日本自らが軍事力を放棄したと説明。

 日本がその気になれば、核兵器も軍隊もすぐに整備できるだろうが、中国や韓国の記憶に新しい日本による侵略が、アジア諸国にとって脅威となるのだろうとの見方を示した。

 また日本は何年にもわたってアメリカに防衛を委ねており、今回のように海外で緊迫した立場に立たされた時においても、外交的に自らを守る術がないのではないかと述べる。60年以上にもわたって軍事力を放棄をしてきた日本ではあるが、このまま軍事力を放棄し続ければ、また同じような局面になったとしても泣くことしかできないつらい状態になるのではないかと指摘した。

 何の罪もないのに最も多くの犠牲者が出てしまったことは、つらい事実である。筆者が指摘する直接的な軍事力でなくとも、今後同じような状況が訪れた時のための対策は、十分にとらねばならないだろう。筆者の意見は、こういった局面においては自国の身は自国で守る、力には力で制するという意識が強い、西欧社会の一つの見方といえそうだ。(編集担当:下田真央・山口幸治)