撮影中のスパイク・ジョーンズ
 8歳の少年と“かいじゅうたち”との心の触れ合い、見たことの無い冒険を描いた映画「かいじゅうたちのいるところ」。全米では初登場1位を記録し、日本でも多くの話題を呼んでいる。近頃では漫画や小説を原作とする映画に関し「イメージと違う」という原作ファンの批判が寄せられることがしばしばある。では、世界中で2,000万人に愛されているモーリス・センダック原作の絵本を実写映画化した、スパイク・ジョーンズ監督は“原作と実写の違い”という大きな課題にどのように挑んだのであろうか。

 センダックとの夢のコラボが決まると、スパイク監督と脚本担当のデイブ・エッガーズはモーリスの元を訪れたという。最初、脚本はセンダックの価値観とストーリーに込めた思いに忠実に沿うものに、そうでなければ、映画化する意味はないとまで思っていた2人。話し合いの後、長編映画の脚本が初めてだったスパイク監督は、とことんアイデアを出していった。

 今回の作品作りについてセンダックは「映画化が決まると、スパイクはすぐに自分なりの視点で考え始め、私は彼を信頼した。彼の頭の中は明確で、それは絵本のストーリーを書いたときに私が考えていたことと同じだったんだ」と話している。またこの映画と絵本はまったく異なる芸術品であり、私はどちらも大好きだ」とすっかり映画のファンになった様子。

 原作者のお墨付きをもらったスパイクが最もこだわった箇所、それは“かいじゅうたち”のクオリティだ。CGではく、実写撮影、最新パペット技術そしてCGアニメーションを融合させ表現することだった。風になびく毛皮の再現は非常に細かく、大きな口で笑い、森の中を飛び回る彼らを見ているうちに本物と見間違えてしまう程だろう。また、サウンド・ブースに1人11俳優が入ってセリフの収録するという従来の方法をとらず、俳優たちを一堂に集めスタジオで全編を演じさせた事も、私達の心を揺さぶる感動作の完成に一役かっている。

 子どもから大人まで全ての人が、その映像に胸を躍らせ、爽やかな感動を覚える映画「かいじゅうたちのいるところ」は2010年1月15日(金)丸の内ルーブル他全国ロードショー。

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かいじゅうたちのいるところ - 作品情報