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熊本県の各地に大きな被害をもたらした最大震度7の地震で、イオンモール熊本で起きた爆発事故では7人が亡くなりました。この事故で犠牲になった30代女性の夫が取材に応じ、一度は外に避難した妻がなぜ店内に戻ったのか、受け止めきれない胸の内を初めて語りました。

■夫「地震を風化させたくない」

夏休みでにぎわうショッピングモールに響いた爆発音と爆風。爆発によって破片はおよそ200メートル先まで吹き飛ばされました。この事故で、イオンモール熊本に入る店舗の従業員7人が犠牲になりました。31日、安否不明だった30代の妻が爆発現場から見つかったという男性が、取材に応じました。

妻を亡くした夫
「自分としては令和8年熊本地震を風化させたくない思いがあって、また10年後に地震が起きるかもしれないから、みんなに覚えておいてもらえたらなと、お話させていただいています」

■妻と対面「ずっと涙が止まらなくて」

男性は、事故が起きてから中学生の子どもと連日現場に足を運び、妻の情報を待っていたといいます。

妻を亡くした夫
「きのう(木曜日)、警察から連絡があって妻が見つかったということで警察署まで引き取りに行って手続きをさせていただいた」

――妻と会えましたか

妻を亡くした夫
「はい。顔もケガしているし、見たらやっぱりずっと涙が止まらなくて」

「着信も電話も全然つながらない状態だから何かあったときに早く…。子ども連れて行ったりはしていました。少しでも近くにさせてあげたかった」

「悲しむ時間もあったし、覚悟を決める時間もできていたので、子どもも結構強く泣かずにふるまって……。親の方が泣きっぱなしでしょうがなかった」

■現場から見つかった妻のスマホ「大事な形見」

亡くなった妻が働いていたのは、2階にあるアパレル専門店でした。

――洋服が好きだったのですか

妻を亡くした夫
部屋を見ると洋服だらけで、ひとつの店舗できるくらい数があって。仕事も真面目でしたし、自分の好きな仕事だから続けてるんだなって」

「明るくて人当たりが良くて。お客さんからも『できれば通夜葬式に行かせてほしい』と、そういう声をいただいているのもかなり数があると聞いている。愛されているんだなと」

現場からは、妻のスマートフォンも見つかりました。画面には多くの着信履歴やメッセージが残されていました。

妻を亡くした夫
「壊れていると思っていたので、爆風で。自分としては大事な形見だと思っているので、思い出の品だと。見つけていただいて本当にうれしいです」

「事故現場の中で鳴れば、本当にもうちょっと早く見つけてあげられたのかなという気持ちです。着信がすごい数、今届いてきているメッセージとして。いろんな人からも心配してもらって連絡いただいているんだと思います」

■「気を付けてね」妻との最後の会話

最後に妻と話したのは地震直後だったといいます。

妻を亡くした夫
「『すごい揺れたけどそっちはどう?』と。声に焦りはあったけど、すごい焦ってバタバタしている感じではなかったので、電話の際に『そっちも気を付けてね』とお互いやり取りしてあっさりと終わってしまいました。自分としてもまさか中に戻るっていう考えはなかったです」

男性は、妻から「お客さんと避難している」と聞いていました。しかし、地震からおよそ1時間20分後、爆発が起きました。爆発後の店内は天井が崩れ落ち、骨組みがむき出しになるなど、原型をとどめていませんでした。

妻を亡くした夫
「なんで…ごめんなさい。なんで本当に戻ったかなって…。人間としては愛される人だったと思うけど、気が動転してて正常な判断できなかったのかな…。早く逃げろと言ってあげればよかったですけどね」

イオンは遺族らに対し「深くお詫び申し上げます」とコメントしています。

妻を亡くした夫
「イオンの代表の方たちがお見舞いに来てくださって、誠意が見える対応をしてくれています。テナントの会社も同じようなことを言ってくれて」

(8月1日放送『追跡取材 news LOG』より)