山形県内唯一の本格飼育 白鷹町で天蚕の観察会 子どもたちが伝統産業を学ぶ
日本固有の蚕の野生種「天蚕」の観察会が17日、白鷹町で開かれ、地元の小学生たちが伝統産業への理解を深めました。
「天蚕」は、日本の固有種「ヤママユガ」の幼虫で、クヌギなどの葉をエサに屋外で飼育されています。白鷹町はかつて養蚕業が盛んで、現在は県内で唯一、本格的な天蚕飼育を行っています。17日の観察会は、地元の伝統産業への理解を深めてもらおうと「しらたか天蚕の会」などが開催し、鮎貝小学校の2年生13人が参加しました。参加した児童たちは、会のメンバーに説明を受けながら、蚕に直接触れるなど、初めての体験を楽しんでいました。
会によりますと、ことしは屋外の自然環境で蚕およそ5000匹が飼育されていて、7月下旬には繭になる見込みです。また、クヌギやナラの葉をエサとして育った蚕が作る繭は緑かかっているのが特徴で、繭は作り始めてからおよそ1日で完成します。
その後、収穫されて絹糸へと加工されますが、去年収穫された繭およそ2キロのうち、製品として使えるのは、1割以下の190グラムほどということです。しらたか天蚕の会では、こうして作られた貴重な糸を使い、数年かけて反物に加工し出荷しています。
しらたか天蚕の会 須田信一会長 「子どもたちも一生懸命に観察してくれてるし天蚕という生き物もいるということを知ってもらえればありがたい。反物ができあがった時にいろんな作業をして苦労したことを忘れる。良かったなという感じ」
現場での観察会は、鮎貝小の児童の前に、蚕桑小学校の3年生も参加しました。

