数的不利を招いた不動エースの退場劇 スイス代表DFが“アルゼンチン贔屓”のジャッジに怒りの本音爆発「審判まで味方につけられると難しい。全てが不利だった」【W杯】

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退場を命じられ、凄まじい表情となるエンボロ(C)Getty Images

 まさかの退場劇が物議を醸している。

 現地時間7月11日に北中米ワールドカップ(W杯)の準々決勝で、前回王者アルゼンチン代表と対戦したスイス代表は、延長戦の末に1-3で敗れた。この一戦の展開を大きく左右させたのは、72分に下った一つのジャッジだった。

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 一進一退の攻防が続く中での一幕だった。中盤でボールをキープしようとしたスイスのブレール・エンボロが、背後から寄せにいったアルゼンチンのレアンドロ・パレデスと交錯するように転倒。当初はパレデスにイエローカードが提示されたが、このタイミングで、VARが介入。今大会から警告(イエローカード)を巡る判定の際にもオンフィールドレビューが可能となっており、結果は、パレデスへのイエローカードが取り消され、エンボロの「明確なシミュレーション」と判定。2度目の警告を受けた29歳のエースは退場処分になった。

 数的不利となって防戦一方となったスイスは、アルゼンチンの猛攻を耐えるしかなくなった。それでもムラト・ヤキン監督の交代策も功を奏し、なんとか耐えていたが、延長後半に2失点して力尽きた。

 明らかに試合展開を変えるジャッジであったために、スイス国内ではエンボロに対するイエローカードが正当だったのかの議論が噴出。ジョアン・ピニェイロ主審に対する不満が渦巻いた。

 日刊紙『20min』は「今大会から導入された新たなプロトコルを考えれば、判定は正しかった。誤って別の選手に提示されたイエローカードが覆される可能性は誰にでも起きえたし、主審は何度も映像を見返していた」と冷静に状況を整理。その上で、チームの顔とも言えるDFのマヌエル・アカンジによる辛辣な言葉を伝えている。

「今日のような試合で、審判まで味方につけられると、当然難しくなる。些細なことまで全てが僕らに不利な判定だった。アルゼンチンの選手によるダイブやファウルは全て罰せられなかったのにね。普段は審判を批判するようなことはしないけど、今日ほど一方的な試合は経験したことがないよ」

 スイスの戦いぶりは見事だった。ゆえにエンボロに下ったジャッジはあまりにも残酷に映った。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]