今振り返ると後悔ばかり、でも「あの夏の経験があったからこそ」…ロッテ横山陸人が思い出す最後の夏
[フロム陸人 千葉ロッテ]
千葉ロッテマリーンズ、背番号15の横山陸人です。
今年、このコラムを担当しています。どうぞよろしくお願いいたします。
後輩たちへ「まず高校野球を楽しんで」
高校野球の季節がやってきました。この時期になると、自分の最後の夏を思い出します。
母校・専大松戸は、今も春の県大会で結果を残し、甲子園を狙える力のあるチームだと聞いています。強いチームだからこそ期待も大きいと思いますが、後輩たちにはまず高校野球を楽しんでほしいです。夏の大会は独特の緊張感があります。普段通りのプレーをすることが一番難しい舞台です。そのためにも、試合までの準備を大切にして、自分の力をしっかり出してほしいと思います。
僕自身の高校最後の夏は、決して満足できるものではありませんでした。八千代松陰との試合で敗れましたが、今振り返ると後悔ばかりが残っています。
当時は練習試合でも結果を出していましたし、自分にも自信がありました。ただ、その自信を本番でどう生かすかという部分では、まだ足りないところがあったと思います。「自分の力を出せば大丈夫」とどこかで考えてしまっていたところもありましたし、負けたら終わりというプレッシャーの中で、試合では必要以上に力が入っていました。先頭打者にホームランを打たれた瞬間、「あれ?」という感覚になり、気づけば試合は終わっていました。

あの夏の経験があったからこそ、今はどんな相手でも油断せず、地に足をつけて準備をすることの大切さを強く感じています。高校野球では実力だけでは勝てません。最後まで気を抜かず、一球一球を大切に戦うことが、結果につながると思います。
後輩たちには、強いと言われる立場でも慢心せず、自分たちの野球を貫いて甲子園を目指してほしいです。
そして、僕自身も高校球児に負けない気持ちでシーズンを戦っています。子どもの頃、プロ野球選手に憧れて「自分もこんな選手になりたい」と思っていました。今度は僕が誰かにそう思ってもらえる存在になりたい。そのためにも、一日一日の練習と一試合一試合を大切に積み重ね、チームの勝利に貢献できる投手を目指して頑張ります。

