なぜ日本はブラジルに勝てなかったのか? 元マンU戦士が説いた森保ジャパンに欠如した“勝者のメンタル”「4年後に日本が少しでも賢くなることを願う」【W杯】

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試合後の日本の選手たち。その表情には悔しさが滲む(C)Getty Images

 なぜ勝ち切れなかったのか――。日本代表は課題を残したまま、W杯をふたたび去る形となった。

 現地時間6月29日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦。ブラジル代表との試合に臨んだ日本代表は、惜しくも1−2で敗れ、「優勝」を目指した挑戦は、またも世界の高い壁に阻まれた。

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 試合後に英公共放送『BBC』が「恥じる必要はない」と評したように、日本は善戦をしていた。序盤から想定内だったボールを持たれる展開となっても、慌てず、クレバーに応戦。29分には見事なインターセプトから“一人カウンター”を発動させた佐野海舟のミドルシュートで先制にも成功。反撃に転じるブラジルに対しては、決定機らしい場面をほとんど作らせなかった。

 まさに理想的な展開だったが、世界にその名を知らしめる猛者たちは、やはり強かった。56分にカゼミーロが同点弾を強烈なヘディングシュートでもぎとると、相手を自陣ゴール前に釘付けに。ほとんどワンサイドゲームを展開したブラジルは、後半アディショナルタイム5分にガブリエル・マルティネッリが鮮やかなシュートを決めて趨勢を定めた。

 勝負所で踏ん張り切れず、逃げ切れなかった。「まだ差はある。何かが足りない」と思わずにはいられない試合だった。

 日本はどうして勝利を失ったのか。元アイルランド代表MFでプレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドの伝説的名手であるロイ・キーン氏は、英放送局『ITV』のハイライト番組内で「ブラジルはプレスに行くことを楽しんでいた。一方で日本は何度か雑な形でボールを失っていた」と指摘。リードをしてからの気の持ち方を問題視した。

「集中力を欠いていたような形が何度かあった。あれは危険だったし、実際に守り抜かなきゃいけない時間帯に突かれた。今の日本は何年も(プレミアリーグで)2位で終わり続けたアーセナルと似ている。あと一歩だけ届かないんだ。

 トップ・オブ・トップのサッカーは残酷なものだ。だからこそ、勝ち続けるチームは称賛をすべきだ。日本は確かに素晴らしい進歩を遂げてきた。選手たちもすべてを出し切っていた。ただ、厳しく見れば、守備の判断ミスは否めない。こういう試合で勝つ世界のトップチームは、プレッシャーのかかる状況でも、ちょっとした冷静さを持っているものだ」

 最後には「また4年後に日本が少しでも賢くなることを願うよ」と惜しんだキーン氏。サッカーの酸いも甘いも知るレジェンドの言葉は、実に重い。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]