キリンでもアディダスでもない…「金利上昇」で株価1年2倍、W杯で密かに注目の「日本企業の名前」

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パートナー企業にとっても「負けられない戦い」

2026 FIFAワールドカップが2026年6月11日から開催されています。開幕時点でFIFAランキング18位の日本代表がアメリカ大陸で頑張っていますね。4年に1度のサッカーの祭典を楽しんでいる方は日本国内にたくさんいるはずです。

そのサッカー日本代表の活動を支えるパートナー企業が多数あります。

2023年からオフィシャル・トップ・パートナーであるキリンHD(東プ:2503)は1970年代からサッカー日本代表の活動を支援しています。オフィシャル・サプライヤーのアディダス・ジャパンは1999年からサッカー日本代表を支援し、2026 FIFAワールドカップの日本代表ユニフォーム等の提供を行っています。

サッカー日本代表のパートナー企業にとって、4年に1度のワールドカップは単なるスポーツイベントではなく、世界中に自社ブランドを発信できる巨大なマーケティング機会です。ワールドカップは数十億人が視聴する世界最大級のスポーツ大会であり、日本代表が活躍すればするほどスポンサー企業の露出も飛躍的に高まります。特に海外展開を進める企業にとっては、日本代表とともに自社ブランドを世界へ発信できる貴重な機会となります。

また、日本代表を支援することにより企業イメージの向上にもつながります。代表チームは「挑戦」「努力」「チームワーク」「日本を背負う誇り」といったポジティブな価値観の象徴であり、スポンサー企業はそれらのイメージを自社ブランドに重ね合わせることができます。消費者や取引先、投資家からの好感度向上や企業価値向上も期待できるため、単なる広告効果以上の意味を持ちます。

近年はESGやサステナビリティの観点からもスポーツ支援が評価される傾向があります。サッカーは子どもから大人まで幅広い世代に親しまれており、育成や地域振興、スポーツ文化の発展に貢献する姿勢を示すことで、企業の社会的価値を高めることができます。

というわけで本記事もサッカー日本代表を応援するため、「JFAメジャー・パートナー」企業から1社ご紹介します。

2013年からサッカー日本代表を支援

みずほフィナンシャルグループ(東プ:8411、以下:みずほFG)は、2013年に日本サッカー協会(JFA)とサッカー日本代表チームサポーティングカンパニー契約を締結して以来、日本代表を支援してきました。2023年には、より上位のスポンサー区分である「JFAメジャーパートナー」に就任し、男子・女子を含む各カテゴリーの日本代表チームの強化を後押ししています。支援は代表戦の開催だけでなく、選手育成や指導者・審判の養成、子ども向けサッカー教室、インクルーシブプログラムなど幅広い分野に及びます。

みずほFGは、2000年に第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行という日本を代表する3つの大手銀行が経営統合して誕生しました。バブル崩壊後の金融再編の中で、国際競争力を高め、世界有数の金融グループを目指したことが統合の背景です。

2002年にはグループ再編が行われ、第一勧業銀行と富士銀行のリテール・法人部門を中心にみずほ銀行が発足し、日本興業銀行を母体として大企業や金融機関向け業務に特化したみずほコーポレート銀行が設立されました。第一勧業銀行は全国に広がる取引先ネットワーク、富士銀行は都市銀行としての営業基盤、日本興業銀行は大企業向け融資やプロジェクトファイナンスに強みを持っており、それぞれの特色を生かした体制が構築されました。

2013年には、みずほ銀行とみずほコーポレート銀行を再統合し、新しいみずほ銀行が発足。銀行・信託・証券を一体運営する「One MIZUHO」戦略を推進する体制へ移行しました。

現在のみずほFGは、銀行、信託、証券、資産運用など幅広い金融サービスを提供する総合金融グループです。特に旧日本興業銀行から受け継いだ大企業との強固な取引基盤を強みとし、日本経済を支える3メガ金融グループの一角として重要な役割を担っています。

改めて3メガ金融グループを概観

日本の3メガ金融グループは三菱UFJFG(東プ:8306)、三井住友FG(東プ:8316)、みずほFGです。三菱UFJFGは日本最大の金融グループです。国内最大規模の預金・貸出基盤を持つだけでなく、米国やアジアなど海外事業を積極的に展開していることが特徴です。

三井住友FGは大企業から中小企業まで幅広い顧客基盤を持ち、銀行業務に加えてクレジットカードやリース事業など非銀行分野にも強みがあります。国内と海外のバランスが良く、安定性と成長性を兼ね備えた「バランス型のメガバンク」と評価されています。

みずほFGは規模では3メガ金融グループの3番目です。しかしながら旧日本興業銀行から受け継いだ企業取引基盤は国内屈指で、日本を代表する企業との関係が深いことが特徴です。また、国内金利上昇の恩恵を受けやすい収益構造を持ち、近年はROE改善や株主還元強化によって市場からの評価を高めています。

円金利引き上げのプラス寄与が大きい

他国と比較すると見劣りする水準ですが、日本の金利がじわじわと上昇してきています。

金利上昇が業績にプラス寄与するのが銀行です。銀行は預金として集めた資金を企業や個人に貸し出して利益を得ており、金利が上昇すると貸出金利も上がりやすくなります。一方で、預金金利の上昇は比較的緩やかなため、貸出金利と預金金利の差である「利ざや」が拡大しやすくなります。みずほFGは前述した通り国内の大企業や中堅企業向け融資に強みを持ち、国内貸出残高も大きいため、日本の金利上昇の恩恵を受けやすい金融グループです。そのため投資家からは「金利のある世界」の恩恵を受ける代表的な銀行株の一つとして注目されています。

株価は好調に推移

3メガ金融グループの株価推移を1年で比較するともっともパフォーマンスが優れているのがみずほFGで、1年で約2倍になっています。

2026年3月期まで5期連続で増配しており、2027年3月期も増配予想です。3メガ金融グループの中では配当性向が最も低いため、増配余力が相対的に大きいと考えられることもポジティブな材料です。

足下のメモリ株相場の陰に隠れがちですが、国内金利上昇を最も追い風にできる銘柄として、知っておきたいみずほFGです。

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