葬送のフリーレン

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2026年6月10日、香港メディア香港01は、キルギスの首都・ビシュケクにあるショパン通りに描かれた「葬送のフリーレン」と「チェンソーマン」の壁画が2回も破壊され、作者が修復を断念したと報じた。

記事は、「ショパン通りは、この2作品のアニメの壁画によって多くのアニメファンの聖地となっていたが、その美しい風景は度重なる悪意によって失われてしまった。事の発端は25年にさかのぼる。アーティストのWodyone氏は、同年2月に『葬送のフリーレン』の主人公であるエルフの魔法使い・フリーレンの大型壁画を完成させた。その後3月には、その隣に『チェンソーマン』の人気キャラクターであるレゼの壁画も制作した。どちらの作品も繊細な筆致と鮮やかな色彩で描かれ、キャラクターの表情も非常に忠実に再現されていた」と伝えた。

その上で、「今年5月、この二つの壁画は海外掲示板・Redditで紹介されたことをきっかけに大きな話題となったが、注目を集めてから数日後、何者かによって黒いスプレー塗料が吹き付けられ、キャラクターの顔が塗りつぶされるという被害を受けた。それでも世界中のファンからの応援を受け、Wodyone氏は5月末に修復を約束し、壁画を元の姿へと戻した。ところが今月9日、修復完了からわずか1日後に再び破壊行為が発生した」と説明した。

X(旧ツイッター)上でアニメ情報を発信するアカウント・Anime Tweetsの投稿によると、犯人は再び黒いスプレーを使用し、フリーレンの顔を塗りつぶした。さらに、レゼの壁画や、新たに制作された「チェンソーマン」のマキマの壁画にも被害が及び、この執拗(しつよう)とも言える破壊行為に多くのネットユーザーが怒りをあらわにしたという。

ネットユーザーからは、「これはもはや悪ふざけではなく、アーティストに対する露骨ないじめだ」と厳しく非難する声が上がったほか、時間や命の尊さをテーマの一つとする「葬送のフリーレン」の壁画が、現実世界ではこれほど短い寿命しか持たなかったことに皮肉を感じるとの意見も寄せられた。

記事によると、2回目の被害を知ったWodyone氏は、失望と疲労を感じながらも再び壁画を修復したという。そして自身のSNSで声明を発表し、この一連の騒動に区切りをつける意向を示した。同氏は投稿の中で「みんな、私はここまでにしようと思う。これからは新しい作品のために絵の具を使いたい」と語り、「もしこの行為をした人物がこの文章を読んでいて、少しでも誇りが残っているのなら私に連絡してほしい」と呼び掛けた。

なお、この投稿には「マキマのファンだから、彼女(レゼ)を嫌う人がいるのは理解できる。でもなぜフリーレンまで嫌うのか本当に分からない」「なぜアーティストの作品を壊すのだろうか。本当に格好悪い行為だし、男らしさの欠片もない」といったコメントが相次いでいるという。(翻訳・編集/岩田)