[6.14 W杯F組第1節 日本 2-2 オランダ ダラス]

 日本代表は14日、北中米ワールドカップのグループリーグ初戦でオランダ代表と対戦し、2-2で引き分けた。後半6分にDFフィルヒル・ファン・ダイクのセットプレー弾に屈し、同11分にMF中村敬斗のゴールで追いついたが、同19分にも再び失点。だが、後半44分にFW小川航基のヘッドがかすめたMF鎌田大地のゴールでなんとか追いつき、大会初戦で劇的に勝ち点1をもぎとった。

 日本の布陣は3-4-2-1。GKは鈴木彩艶で3バックは右からDF渡辺剛、DF谷口彰悟、DF伊藤洋輝と並ぶ。ダブルボランチはMF鎌田大地とMF佐野海舟のコンビ。ウイングバックは右にMF堂安律、左にMF中村敬斗、2シャドーは右にMF久保建英、左にFW前田大然。1トップはFW上田綺世が入り、堂安がゲームキャプテンを務めた。[スタメン&布陣]

 前半3分、日本は早速ピンチを作られる。FWコーディ・ガクポの斜めのパスをFWドニエル・マレンに収められ、鎌田と谷口が挟もうとするも、振り向きざまに右足シュートを打たれた。だが、これは鈴木彩が面を作りながらの横っ飛びでさっそくスーパーセーブ。続くCKも谷口のクリアで難を逃れた。

 対する日本も前半6分、左サイドでのボール奪取から上田のポストプレーで局面を打開すると、鎌田のパスを受けた中村が左サイドを突破。そこで倒されてFKを獲得した。だが、ファーを狙ったFKは不発に終わり、互いに最初のチャンスは活かせなかった。その後はいずれもボール保持を起点に攻撃を組み立て、試合は拮抗したものとなっていった。

 前半19分には前田のパスミスから後ろ向きの対応を迫られたが、組織的な守備で相手のミスを誘ってなんとか処理。その後もMFフレンキー・デ・ヨングやMFティジャーニ・ラインデルスにボールを動かされ、日本の右サイドでガクポに起点を作られていたが、堂安に加えて久保も守備ブロックに加勢し、危険な場面は作らせなかった。

 そのまま今大会から新たに導入された3分間のハイドレーション・ブレイクへ。前半28分、堂安の斜めのパスを中村がゴール前で収め、バックパスから伊藤がミドルシュートを狙ったが、チームとしてのファーストシュートは枠を捉えられなかった。同30分にはガクポのカットインからファーにクロスを送られたが、DFデンゼル・ダンフリースの折り返しはゴール上に飛んだ。

 前半33分、日本は鎌田と前田の連係ミスからボールを失い、深い位置まで攻め込まれたが、なんとか谷口がカバー。直後のラインデルスのCKはマレンに合わせられたが、鈴木が正面でうまく処理した。さらに同36分、ラインデルスのFKをファーサイドでダンフリースに折り返され、ガクポにボレーシュートを打たれたが、大きく枠を外れた。

 日本は前半41分、ついに佐野のボール奪取でカウンターを始め、前田のパスから中村が左サイドを突破したが、クロスは大きくゴールライン外へ。同43分には右サイドの堂安がスルーパスを送り、サイドをえぐった渡辺のクロスがファーサイドに通ったが、中村のシュートはわずかに左へと外れた。同45分には鎌田のスルーパスに上田が抜け出すも、シュートは右外。0-0でハーフタイムを迎えた。

 後半の入りもオランダの攻勢に遭い、渡辺のカバーでなんとか助かった日本。それでも同6分、相手のFKを鈴木彩がパンチングで処理した後、こぼれ球からの二次攻撃を左に展開されると、中村の寄せが甘く、MFライアン・フラーフェンベルフのクロスをDFフィルヒル・ファン・ダイクに叩き込まれ、先制点を許した。

 それでも後半12分、日本は左サイド攻撃から中村がスルーパスを送り、左サイドに流れた久保がゴールライン際で起点を作ると、マイナス方向のパス。これを受けた中村がカットインから右足を振り抜くと、相手をかすめたボールがゴールマウスに吸い込まれ、すぐさま同点に追いついた。

 ところが後半19分、日本はまたしても左サイドを攻め込まれると、鎌田が蹴られて倒れている間に数的不利に追い込まれ、A代表初招集でW杯メンバー入りを果たしたFWクリセンシオ・サマーフィルがカットインから左足一閃。ファーポスト脇に突き刺され、またも日本は1点ビハインドとなった。

 そうして迎えた後半21分、前田に代わってMF伊東純也を投入。伊東が右シャドーに入って久保が左シャドーに回った。一方のオランダもマレン、サマーフィル、ラインデルスの3人を下げ、FWメンフィス・デパイ、MFトゥーン・コープマイネルス、MFクインテン・ティンバーが入ってきた。

 その直後、日本は久保が膝を痛めて倒れ込み、ピッチ外に出た後にもプレーを再開できず、10人の状況でのプレーを強いられる。ただ、ガクポのカットインシュートとセットプレーは鈴木彩が対応し、追加失点は許さない。日本は同30分、久保に加えて堂安と渡辺も下げてFW小川航基、DF菅原由勢、DF冨安健洋を投入。システムを3-5-2に変えて攻勢に出た。

 すると後半35分、日本は伊東が右サイドを攻め込み、折り返しのパスから菅原が狙ったが、ダイレクトシュートはGK正面。その直後、オランダはフラーフェンベルフに代わってDFナタン・アケが入り、5バックで守備固めを講じた。日本は直後、上田を下げてFW塩貝健人を入れた。

 すると後半44分、日本が劇的に追いついた。右サイドからのCKを伊東がゴール前に入れると、小川が強烈なヘディングシュート。これが鎌田の頭に当たって軌道を変え、ゴールマウスに吸い込まれた。そのまま試合はタイムアップ。終盤の猛攻が実った日本がオランダ相手に勝ち点1をもぎ取った。

(取材・文 竹内達也)