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 ◇ナ・リーグ パイレーツ9−8ドジャース(2026年6月10日 ピッツバーグ)

 パイレーツのタイラー・カリハン外野手(25)が10日(日本時間11日)、本拠でのドジャース戦に「7番・右翼」で先発出場。4回の第2打席で相手先発・大谷翔平投手(31)からメジャー初本塁打を放つと、8回にも逆転3ランを放ち、2本塁打の活躍でチームの劇的勝利に貢献し喜びを爆発させた。

 2点を先制された直後の4回2死で迎えた第2打席、大谷の初球、真ん中付近の97・8マイル(約157・4キロ)の直球をフルスイングすると、打った瞬間に本塁打を確信。打球はぐんぐんと伸び、PNCパークの右翼スタンドを飛び越し、場外へ。メジャー初本塁打が飛距離427フィート(約130・1メートル)の特大場外アーチとなり、本拠地のファンもお祭り騒ぎした。

 試合後、カリハンは「もちろん彼は素晴らしい投手ですし、対戦する機会をもらえたことをうれしく思っています。幸運にも良い球を打つことができて、その球をしっかり捉えることができました」と初々しい笑みで振り返り「大谷からホームランを打てたことには興奮しましたが、自分自身のことよりもチームにとって意味のある一打だったと思います」と続けた。

 大谷というMLB屈指のスーパースターからメジャー初本塁打を場外弾という形で放ち「現実とは思えないような気分。本当に素晴らしいですね。彼は偉大な投手ですし、今日も誰かに話していたんですが、そんな投手と対戦できるだけでも幸運だと思っています。たまたま打てる球が来て、それをしっかり打つことができました。本当にありがたいこと」と感謝した。

 ただ、この一発は序章に過ぎず4−6の8回、相手3番手・ハートから逆転3ラン。初球のチェンジアップを捉え、今度は右翼席に放り込みバットフリップを披露。「フライを打てるような球を待っていました。ダブルプレーは避けたかったので。幸運にもその球が来て、打つことができました」と笑顔が弾けた。

 大谷から放ったメジャー初本塁打は場外弾だったこともあり、記念球が「見つからなかった」とカリハン。「でもずっと覚えているよ」と生涯忘れられない1本になったとしみじみと語った。

 試合後の取材では日本のメディアを見つけると「私の名前はタイラー」と日本語で自己紹介。「トレーナーに日本人がいるんだ」と陽気に笑い、親しみやすさを見せた。

 カリハンは2019年ドラフト3巡目(全体85位)でレッズから指名され、内外野守れるユーティリティープレーヤーとして昨季メジャーデビュー。昨年はデビュー直後に守備でフェンスに激突し、左腕を骨折する悲劇に見舞われシーズンが終了した。今年3月にトレードでパイレーツに加入。外野のレギュラー・クルーズが左手甲の骨折で負傷者リスト(IL)入りしたことから出場機会が増えた。今後、目が離せない選手となりそうだ。